冷蔵庫や洗濯機などの大型家電は、一般家庭で粗大ごみに出すことができません。

「じゃあどうやって処分したらいいの?」と悩んでいる方も多いですよね。

こんにちは!買取ブロガーの鈴木です。

アシスト鈴木鈴木
冷蔵庫の処分方法を紹介します!

そこで今回は、冷蔵庫をお得に処分する【7つ】の方法を紹介します。

結論から言うと、次のようになります。

  • 買い替えアリの場合は、 下取りチェッカーを利用&購入店に依頼がおすす
  • 買い替えナシの場合は、 買取までスムーズなリサイクルショップへの売却がおすすめ

冷蔵庫の買い替えや引っ越しの予定がある方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

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冷蔵庫は家電リサイクル法の対象

「家電リサイクル法」にはどのような意図があり、また規定を破るとどうなってしまうのでしょうか?以下で詳しく解説します。

廃棄物を減らし資源の有効活用を目的とした家電リサイクル法

約20年前まで、大型家電の約半分が埋め立て処分されていましたが「このままではごみを埋める場所がなくなってしまう」というところまで状況がひっ迫。

そこで施行されたのが「家電リサイクル法」です。

経済産業省では、家電リサイクル法について以下のように説明しています。

「特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)は、一般家庭や事務所から排出されたエアコン、テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)、冷蔵庫・冷凍庫、冷蔵庫・衣類乾燥機などの特定家庭用機器廃棄物から、有用な部品や材料をリサイクルし、廃棄物を減量するとともに、資源の有効利用を推進するための法律です」

引用:経済産業省『家電リサイクル法ページ家電4品目の「正しい処分」早わかり』

現在は、以下の4品目に対象が絞られています。

  • テレビ
  • エアコン
  • 冷蔵庫・冷凍庫
  • 洗濯機・乾燥機

上記は決められた方法で処分しないと、家電製品等の不法投棄は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(廃棄物処理法)によって固く禁じられているため、違反した場合に、5年以下の懲役、または1千万円以下の罰金を科せられる場合があります。

無自覚にトラブルを起こさないよう、家電は必ず法に基づいた方法で処分しましょう。

家電の処分時に必要となる家電リサイクル券

家電リサイクル法対象家電の処分には、国が指定する「家電リサイクル券」が必要です。

廃棄物は多くの場合業者に引き取ってもらうことになりますが、その都度料金を支払うのは大変ですよね。

そういった手間を減らすために「家電リサイクル券の購入=リサイクル料金が支払われる」という仕組みができあがりました。

家電リサイクル券は郵便局で購入でき、必要事項を記入したのち回収業者に手渡します。

回収業者から返されるリサイクル券の半券を使えば、家電製品協会ホームページでリサイクル状況の確認も可能です。

冷蔵庫の処分料金

冷蔵庫のリサイクル料金は「サイズ」と「メーカー」により異なります

2022年12月現在の料金設定は以下のとおりです。

一般社団法人家電製品協会 家電リサイクルセンター『再商品化等料金一覧(家電リサイクル料金)』より

『再商品化等料金一覧(家電リサイクル料金)』|一般社団法人家電製品協会 家電リサイクルセンター

冷蔵庫のサイズは、小=170L以下大=171L以上が一般的です。

収集運搬料金とともにまとめると、冷蔵庫の処分料金相場(税込)は以下のようになります。

冷蔵庫のサイズ リサイクル料金 収集運搬料金 合計金額
170L以下(小) 3,740円 1,500円~3,200円 5,240円~6,940円
171L以上(大) 4,730円 6,230円~7,930円

冷蔵庫を処分する7つの方法

ここからは、冷蔵庫をお得に処分する【7つ】の方法を紹介します。

それぞれの「メリット」「デメリット」「手軽さ」「料金相場」も合わせてみていきましょう。

買い替え時、購入店に依頼する

冷蔵庫を販売している小売店は、消費者が冷蔵庫の引取を求めた場合、要望に従うよう義務付けられています

よって、 冷蔵庫の買い替え時に購入店へ引取を希望すれば、古い冷蔵庫を引き取ってもらうことができます。

依頼手順は以下のとおり。

  • 新しい冷蔵庫の購入店へ引取の問い合わせをする
  • 購入店から金額・日時・引取方法を伝えられる
  • 冷蔵庫の引取実施

基本的にはお店の人がサポートしてくれるため、手続きや運搬の不安も少なく処分できます。

メリット デメリット 手軽さ 料金相場
下取りキャンペーンでお得に買い替えできる場合がある 店舗により収集運搬料金に差がある 5,240円~7,930円

金額は店舗により異なるので、購入店へ問い合わせの際に聞いてみましょう。

下取りについての詳細は冷蔵庫の下取り価格を大手8社で比較で解説しています

処分したい冷蔵庫の購入店に依頼する

冷蔵庫の買い替え予定がなくても、処分したい冷蔵庫の購入店がはっきりとわかる場合は、引取の依頼が可能です

依頼手順は以下のとおり。

  • 古い冷蔵庫の購入店へ引取の問い合わせをする
  • 購入店から金額・日時・引取方法を伝えられる
  • 冷蔵庫の引取実施

買い替えのときと同様に、小売店は引取の要望に従う義務があるため断られることはありません。

メリット デメリット 手軽さ 料金相場
店舗が運搬してくれる 店舗により収集運搬料金に差がある 5,240円~7,930円

買い替えのときと同じく、金額は購入した店舗に問い合わせてみましょう。

自治体が指定する回収業者に依頼する

「購入した店舗がわからない」「購入店舗に足を運ぶのが難しい」という方は、 お住まいの自治体に問い合わせてみましょう。

依頼手順は以下のとおり。

  • 自治体の指定業者へ問い合わせをする
  • 業者から金額・日時・引取方法を伝えられる
  • 冷蔵庫の引取実施

自治体が業者を指定してくる場合もありますが、自治体が直接引取をしてくれる地域もあります

メリット デメリット 手軽さ 料金相場
自治体が指定する業者なので安心して任せられる 自治体や業者により料金が大きく異なる 5,240円~7,930円

自治体が指定する回収業者は、以下より検索できます。

参考:協会全国自治体家電リサイクル関連ページ検索|一般社団法人家電製品

指定引取場所に自分で持ち込む

ご自身で冷蔵庫の運搬が可能な方は、直接指定取引場所に持ち込むことができます。

持ち込み手順は以下のとおり。

  • 処分したい冷蔵庫の処分金額を調べる
  • 家電リサイクル券の購入&記入
  • リサイクル料金の振込
  • 冷蔵庫とリサイクル券を引取場所へ運ぶ

搬出手段があり、コストを抑えたい方にはおすすめの処分方法です。

メリット デメリット 手軽さ 料金相場
収集運搬料金がかからない 搬出の手間がかかる 3,740円~4,730円

各自治体の指定引取場所は、以下より検索できます。

参考:一般社団法人家電製品協会 家電リサイクル券センター『指定引取場所検索』

不用品回収業者を利用する

大掃除や引っ越しなどで冷蔵庫以外にも不用品がある方は、まとめて回収してくれる回収業者へ依頼する方法もあります。

依頼手順は以下のとおり。

  • 業者を選ぶ
  • 問い合わせをする
  • 業者から金額・引取方法を伝えられる
  • 冷蔵庫の引取実施

不用品回収業者は、収集運搬料金に大きく差があります。

料金だけでなく、安心して任せられる業者であるかの見極めも大切です。

メリット デメリット 手軽さ 料金相場
リサイクル料金がかからない 業者を見極めないとトラブルに発展することがある 4,000円~(業者による)

不用品回収業者選びのポイントは「実績がある」「口コミがいい」「料金設定が明確」を満たしていること。

悪徳な場合、予告せず交通・運搬料金を請求してくることもあるので、何社か比較してより安全そうなところを選びましょう。

ネットオークション・フリマに出品する

ネットオークションやフリマアプリへの出品は、 ハイスペックなものや製造が新しいものの場合、高値で売れることがあります

出品手順は以下のとおり。

  • 会員登録
  • 冷蔵庫の写真や希望額を登録
  • 購入されたら梱包し発送

まだ使えるものを有効に活用してもらえるので、ごみの削減にも役立ちます。

メリット デメリット 手軽さ 料金相場
処分費用がかからない 確実に売れる保証はない 送料・手数料のみ

この方法は家電リサイクル法の対象には当たらないため、リサイクル料金や収集運搬料金をカットできます。

家電リサイクル法に当たらない理由は「処分」ではなく「リサイクル」に該当するからです。

ただし、買い手によって何かしらのトラブルに発展する可能性もあるので、注意しましょう。

リサイクルショップに売却する

製造年が3年以内」「付属品が揃っている」「引っ越しシーズンの2〜3月」の買取は、買取額が通常より高くなる可能性があります。

売却手順は以下のとおり。

  • 出張査定の日にちを決める(Web査定可能な店舗もある)
  • 自宅にて査定額決定
  • 当日or後日、店舗が冷蔵庫搬出

出張査定は無料の場合が多いので、気軽に問い合わせてみましょう。

メリット デメリット 手軽さ 料金相場
臨時収入につながる 古い型は買い取ってもらえないことがある 無料

この方法も家電リサイクル法の対象には当たらないため、リサイクル料金や収集運搬料金はかかりません

ごみの削減にも繋がり、臨時収入にもなって一石二鳥です。

冷蔵庫の処分前にやること

冷蔵庫の処分には、いくつかの事前準備が必要です。

内容 方法 タイミング
①中身を空にする 食材を少しずつ減らす 数週間前から
②霜を取る 電源を切り霜を溶かす 遅くても前日までに
③水を抜く 受け皿に溜まった水を排出 霜取り完了後
④きれいに掃除する 汚れを丁寧に拭き取る 水抜き完了後

霜取りや水抜きは忘れやすい工程ではありますが、搬出時の水漏れを防ぐためにとても重要な作業です。

この他にも、搬出当日に冷蔵庫を動かしやすいように、ドアをテープで止めるなどすると安心でしょう。

冷蔵庫を最もお得に処分するためには?

最後に、冷蔵庫を処分する7つの方法を一覧でみてみましょう。

処分方法 メリット デメリット 手軽さ手軽さ 料金相場
①買い替え時、購入店に依頼する 下取りキャンペーンでお得に買い替えできる場合がある 店舗により収集運搬料金に差がある 5,240円~7,930円
②処分したい冷蔵庫の購入店に依頼する 店舗が運搬してくれる 店舗により収集運搬料金に差がある 5,240円~7,930円
③自治体が指定する回収業者に依頼する 自治体が指定する業者なので安心して任せられる 自治体や業者により料金が大きく異なる 5,240円~7,930円
④指定引取場所に自分で持ち込む 収集運搬料金がかからない 搬出の手間がかかる 3,740円~4,730円
⑤不用品回収業者を利用する リサイクル料金がかからない 業者を見極めないとトラブルに発展することがある 4,000円~(業者による)
⑥ネットオークション・フリマに出品する 処分費用がかからない 確実に売れる保証はない 送料・手数料のみ
⑦リサイクルショップに売却する 臨時収入につながる 古いものは買い取ってもらえないことがある 無料

7つの中でも「⑥ネットオークション・フリマに出品」「⑦リサイクルショップに売却」は、リサイクル料金などの処分費用がかからないお得な処分方法です。

また、新しい冷蔵庫を買う予定の方は「下取りチェッカー」の利用がお得でおすすめです。

まとめ

  1. 買い替えアリ⇒【下取りチェッカーを利用&購入店に依頼がおすすめ】
  2. 買い替えナシ⇒【買取までスムーズなリサイクルショップへの売却がおすすめ】

冷蔵庫の寿命は、約10年といわれています。

冷蔵庫の寿命について詳しく知りたい方は『冷蔵庫の寿命は平均何年?壊れる前兆や対処方法も解説!』をご覧ください。

異変が起きる前に買い替えることで、電気代の節約や、リサイクルショップへの高額買取にもつながるでしょう。

下取りチェッカーでは、冷蔵庫を含む家電、自転車、デジタル機器など、幅広いジャンルを無料で下取り査定しております。

少しでもお得な処分につながるよう、買い替え前にこちらをご覧ください

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監修者コメント

未来が見えるね研究所 代表  小山英斗様にご監修いただきました。

古い冷蔵機を処分する際になるべくトラブルは避けたいものです。今では個人間売買できるフリマなどもありますが、家電製品では予期せぬ故障などが起きた際にトラブルになりやすくなります。
新しい冷蔵庫との買い替えであれば購入するお店に引き取ってもらうのが手間いらずですが、引っ越しなどで不要になったものなどはリサイクル業者に買い取ってもらうのもトラブルになりにくい方法です。間違っても不法投棄などはしないようにしましょう。