冷蔵庫を移動させるときには水抜きが必要です。
普段は電源をつけっぱなしの冷蔵庫ですが、引っ越しなどで移動させるために電源を切ると、動かした瞬間に床が水浸しになるという大惨事になる可能性があります。
こんにちは!買取ブロガーの鈴木です。
この記事では、冷蔵庫の水抜きの方法をメーカーごとに開設、水抜きをするタイミングについても紹介します。
引っ越しなどで冷蔵庫を移動させる予定の方は、正しい水抜きの方法を知って、トラブルのないようにしましょう。
冷蔵庫の水抜きをするタイミングは引っ越し前
引っ越しなどで冷蔵庫を移動させる場合、中の食材をなるべくギリギリまで置いておきたいと考える人は多いでしょう。
冷蔵庫の水抜きがどうして必要なのか、またどのタイミングでおこなうべきなのかを紹介します。
冷蔵庫の水抜きとは
冷蔵庫の水抜きとは、庫内の水を抜く作業のことです。
冷蔵庫の電源を落とすと、冷却器に付着していた氷が溶けて水になります。
溶けて冷蔵庫内部にたまった水を抜かないまま動かすと、隙間から水がこぼれてしまう可能性があります。
冷蔵庫を移動する際には、床や家具を濡らしたりしないために、水抜きをおこないましょう。
冷蔵庫の水抜きは必要ない?
普段は、普通に使っているときには、庫内に水はたまらず、冷蔵庫の水抜きは必要ありません。
ほとんどの冷蔵庫には「霜取り機能」が付いているため、自動的に霜を溶かしています。
溶けた水は、ドレンホースという管を通り、冷蔵庫下部にある蒸発皿で水を受けて蒸発させています。
しかし、冷蔵庫の電源を切った場合は「霜取り機能」が機能しません。
水抜きをしないまま移動させると、運搬中の揺れで水が漏れることで、冷蔵庫の製氷機能が故障することもあります。故障してしまうと、買い替えのときに下取り価格が減額になってしまう可能性があります。
そのような事態を避けるためにも、冷蔵庫を移動する際には水抜きが必要です。
水抜きは引っ越しの2〜3日前から始める
季節や設置環境にもよりますが、電源プラグを抜いてから霜が完全に溶けるまでは15時間以上かかります。 そのため、冷蔵庫の水抜きは、2〜3日前から準備しておくと安心です。
製氷機能が付いている冷蔵庫では内部に氷が張り付いています。トレー内の氷を取り除き、製氷機能を停止して、しっかりと冷蔵庫内部の氷を溶かしておきましょう。
製氷機能のないタイプの冷蔵庫なら、製氷皿にある氷を取り除くだけで問題ありません。
基本の水抜き方法
冷蔵庫の基本の水抜き方法は以下のとおりです。
- 冷蔵庫の中身を空にする
- 製氷機能を止める
- 冷蔵庫の電源を切る
- 水抜きをする
- 蒸発皿にたまった水を捨て清掃する
水抜きをしても冷蔵庫を動かすと、排出しきれなかった水が少量こぼれてしまうことがあります。万が一のためにも、通路には保護シートを敷いておくと安心です。
メーカー別冷蔵庫の水抜き方法
水抜きの方法は、メーカーによって少しずつ異なります。
主な5社の水抜き方法について紹介します。
パナソニック
パナソニックの冷蔵庫は、機種によって水抜きの方法が異なります。
容量 | 水抜き方法 |
---|---|
400リットル | 冷蔵庫を傾けて背面下部の排水口から水を抜く |
300リットル | 背面下部の排水栓を、ドライバーなどで穴を開けて水を排出 |
100リットル | 背面の蒸発皿にたまっている水を捨て排出 |
400リットルクラス以上の機種は、冷蔵庫を傾けて背面下部の排水口から水を抜きます。 古いタオルなどで養生し、その上に高さ2cm以下の容器を準備して水を受けると床が汚れません。
大型冷蔵庫は重量があるため、2人で作業しましょう。
300リットルクラスの機種は、冷蔵庫背面下部の排水栓を、ドライバーなどで穴を開けて水を排出します。
100リットルクラスの機種は、冷蔵庫背面の蒸発皿にたまっている水を捨てるだけで排出できます。
シャープ
電源プラグを抜くと、冷蔵庫内部の霜が溶けて本体裏側か下部の蒸発皿に水がたまるため、たまった水を捨てて清掃します。
機種によって蒸発皿の位置が違うため、説明書で確認するか、冷蔵庫の底や裏などを探してみましょう。
三菱
三菱の冷蔵庫は、一番下のカバーの裏に薄い板のような蒸発皿が隠れています。
カバーは引っ張れば外れるので、中にある蒸発皿を取り出してたまっている水を捨てましょう。
東芝
東芝の冷蔵庫は、以下の手順で水抜きをします。
- 前面グリルを外す
- 冷蔵庫下部の調整足を上げて、蒸発皿にたまった水を捨てる
- 排水栓の下に水受け用に薄い容器を置く
- 排水栓を開けて、ドライバーなどで内部の膜に穴を開ける
- 冷蔵庫を斜めに傾け内部の水を完全に排出させる
日立
最近発売された日立の冷蔵庫には「水抜き栓」がない機種もあります。
「水抜き栓」がない機種の場合は冷蔵庫を後ろに倒して水抜きをおこないますが、水をためる蒸発皿もありません。
床に防護シートを敷き、その上に汚れても構わない古いタオルなどを多めに敷いて水抜きをおこないましょう。
冷蔵庫の水抜きをおこなう際に注意すべきポイント
冷蔵庫の水抜きをおこなう際に、冷蔵庫本体、部屋や家具などを濡らしてしまわないように、気をつけたいことがあります。
下記の4つのポイントに注意して、水抜きをおこないましょう。
取り扱い説明書を要確認
メーカーによってもモデルや型番によっても方法が異なります。
部品を無理に外したり、 不用意に動かすと冷蔵庫が故障してしまったり、作業した人が怪我をしたりする恐れがあります。
正確な方法を、説明書で確認してから水抜きをおこないましょう。
電源を入れるのは設置してから1時間待つ
一度冷蔵庫の電源を落とした後は、再設置してから1時間程度は待ってから電源を入れましょう。
冷蔵庫内には、冷却するためのオイルが内蔵されています。
冷蔵庫を動かしたときには、オイルが正常な位置からずれる可能性があるため、そのまま電源を入れると、故障の原因にもなりかねません。
冷蔵庫を設置してから1時間経過すれば、オイルが自然に移動し正常な位置に戻るため、安全に電源を入れられます。
冷蔵庫が冷えてから食材を戻す
庫内の広さや機種によって多少の増減はありますが、適切な温度まで庫内が冷やすには電源を入れてから3時間以上は必要です。
冷蔵庫内は、引っ越し前に完全に空にすることが理想です。しかしどうしても使い切れなかった場合は、保冷効果のあるバッグやクーラーボックスなどを利用し、常温放置しないようにしましょう。
夏場に作業をするときは食材の劣化に注意
冷蔵庫から出して一時的に食材を保管する場合は、食品の劣化に注意が必要です。
製氷庫が冷凍庫などと一体になっている機種の場合は、 食材が少なくなったタイミングで水抜きをおこなうのがおすすめです。
取り出した食材を入れるために、十分な大きさの保冷バッグなどの保管場所を確保してから作業しましょう。
ごみの日に合わせて計画的に冷蔵や冷凍の食材を処分し、水抜きをする当日までに冷蔵庫の中身を全てなくしておくと安心です。
まとめ
冷蔵庫の水抜きの方法やタイミングについてまとめました。
- 床や家具などを漏らしてしまう恐れがある
- 水抜きをせず冷蔵庫本体も故障した場合は、下取り額が減額になる
- 水抜きは引っ越しの2〜3日前から始める
- メーカー別に水抜き方法は異なる為、説明書などを確認しておこなう
- 設置してから1時間以上待ってから電源を入れる
- 設置後冷蔵庫が冷えるまでは3時間程度が必要
- 冷蔵庫が冷えてから食材を入れる
- 「水抜きは必要ない」は間違いである※一部の機種で必要ない場合もある
冷蔵庫本体や部屋などにトラブルを起こさないためにも、一部の機種を除き、水抜きは必須だといえるでしょう。
冷蔵庫を買取に出す場合は必ず水抜きをおこなってから出しましょう。内部の水漏れなどにより査定額が減額になってしまうことを防ぎます。
出張買取のアシストでも冷蔵庫の買取に対応しております。見積もり無料なので、お気軽にご相談ください。