「部屋を片付けるコツが知りたい」
「どうしても片付けが進まない」
これらの悩みは片付けが苦手な方に多いものです。
きれいな部屋への憧れはあっても、片付けの段取りやきれいな状態を維持する方法が分からなければモチベーションも持ちにくくなります。
そこで今回は部屋を上手に片付けるためのコツや片付けの重要性、片付けられない人の特徴などを解説します。
部屋を片付ける重要性
部屋をきれいに保つことにはさまざまなメリットがあります。
- ストレスがたまりにくくなる
- 家事にかかる時間を短縮できる
- 貯金が増える
下記ではそれぞれのメリットを具体的に解説していきます。
ストレスがたまりにくくなる
きれいに片付いた部屋ではネガティブな感情に囚われにくく、スッキリとした気持ちで過ごせるものです。
人の脳はインプットされる情報が多ければ多いほど、情報処理にエネルギーを要し疲労してしまいます。
例えば現代人に多い症状として注目されるのが、過剰な情報の収集により脳の働きが低下する「情報過多シンドローム」です。
情報過多シンドロームではインターネットなどによる大量のインプット情報を脳が処理しきれなくなり、不安神経症や妄想性障害が起こります。
また東京大学大学院の調べでは、部屋の散らかり度合いに比例してストレス反応の増加率も増えるとわかりました。
きれいに片付いた部屋ではインプットされる情報がシンプルになり、ストレスがたまりにくくなります。
また快適な空間を保てているという自己肯定感が生まれ、自分の家を好きになれるようになるはずです。
家事にかかる時間を短縮できる
部屋がきれいになれば、スムーズに家事がはかどりやすくなります。
そもそも手早く家事を済ませるには、取り出しやすい物の配置や家事動線の確保が必要です。
例えば「掃除機がけ」という作業をおこなうにも掃除機の部品の散乱や物の散らかりがあれば、まずは掃除を始めるための下準備から必要になります。
掃除機の組み立てや床の掃除などの下準備なしに掃除を始めても、コードに物が絡まったりごみでないものを吸い込んでしまったりとさらなる手間につながりかねません。
一方きれいに片付いた部屋であれば、掃除機をかけるという作業だけに集中できます。
物を減らしたり収納場所を定めたりするのには労力がかかりますが、一度部屋を整えてしまえばあらゆる家事にかかる時間は大きく減るはずです。
まさに部屋の片付けはゆとりある生活への投資と考えてよいでしょう。
貯金が増える
きれいに整った部屋は、お金が貯まりやすい環境といえます。
散らかった部屋では物の場所が把握しづらく、紛失の原因になりがちです。
頻繁に物が失くなると探すための時間や代替品の購入費が必要となり、時間とお金の浪費につながります。
また「代替品を購入したら、後になって見つかった」というケースが多ければ、家の中に物が増え続けてしまいかねません。
散らかりがさらなる散らかりを生む悪循環があると、お金と時間はどんどん逃げていってしまいます。
収納場所が定まった部屋では効率的に必要な物を使え、余計な手間や出費が生じにくくなります。
本来必要なところに時間やお金が充てられるようになれば、自然とお金が貯まりやすくなるでしょう。
片付けが進まない人の特徴
片付けが重要とはわかっていても、なかなか片付けられない場合があります。
下記では片付けが進まない人にある特徴を解説します。
- なかなか物を捨てられない
- 完璧主義である
- 収納場所が決まっていない
なかなか物を捨てられない
物を大切にする姿勢は大切ですが、「もったいない」という思いが強すぎると物を捨てられなくなってしまいます。
「思い出の品だから」、「またいつか使うかもしれないから」と必要性の低い物を持っていると、家の中に物があふれてますます片付けにくくなってしまいます。
また古い物をいつまでもそのままにしておくと、新たに購入した物の収納場所が確保できず、ますます片付けづらい状況につながりかねません。
完璧主義である
物事の理想的な工程を作るのに時間と労力をかけがちな完璧主義者は、片付けを後回しにする傾向にあります。
なぜなら「理想どおりに進まなければ、やっても無駄」という思考に陥りがちだからです。
例えば時間に余裕のある連休や手伝ってくれる家族、こだわりの掃除グッズなどが片付けを始める条件となってしまい、なかなか行動に移せないタイプの方がいます。
また片付けの段取りを熟考するあまり、片付けに着手する頃にはすでに疲れてしまっているケースもあるでしょう。
「全てを完璧に終わらせたい」、「一気に理想の部屋を作り上げたい」などのこだわりがある場合、逆に片付けが一向に進まなくなってしまうリスクがあります。
収納場所が決まっていない
常に部屋に物が散らかっている場合、そもそも物の住所が定まっていない可能性が高くあります。
「また使うかもしれないから出しっぱなしでよい」、「収納場所を考えるのが面倒だから」という理由で物を放置していると散らかるのは当然です。
また自分の物は収納場所を決めていても、家族と共有している物はどこに片付ければよいか分からないこともあるでしょう。
収納場所が定まっていない物は余計に片付けるのが億劫になりやすいので、散らかりの直接的な原因となりがちです。
部屋を上手に片付ける4つのコツ
不要な物を捨てたり収納場所を上手に決めたりするには守るべきポイントがあります。
- 不要な物を捨てる
- 収納ルールを定める
- こまめに片づけを行う
- 片付けを楽しめる工夫をする
以下では片付けが苦手な方でも上手に片付けられるコツを具体的に紹介していきましょう。
不要な物を捨てる
不要な物の処分は、部屋を上手に片付けるための大前提となる作業です。
下記では不要な物の見極め方や潔く物を処分するコツなどを解説していきます。
物を処分するルールを決める
不要な物を捨てるにはまず、現在「使っている」か「使っていないか」の事実で分別をおこなう必要があります。
例えば1年以上使っていない物は、いくら価値ある物であっても今後使用する可能性はほぼないと考えてよいでしょう。
物を処分するうえで注意したいのが、「もったいない」という感情です。
処分の基準が「使っている」かではなく「使えるか」になってしまうと、処分できる物の数は大幅に少なくなります。
どうしても物を手放せなくなってしまうのであれば、使わなくなった理由を考えてみましょう。
「使い勝手が悪いから」「プレゼントされた物だから」「高級だから」など理由はさまざまにあるはずです。
捨てられない理由が明確になるとご自身の物を溜め込む思考の糸口が認識でき、処分以外にも手放す手立てを考えやすくなるでしょう。
あれこれと思い悩まずに捨ててしまう
必要性の低い物を仕分けられたら、あれこれ考えずに捨ててしまいましょう。
子どもの成長過程がわかる作品やプレゼントされた物など思い入れが強い物品は、写真を撮って保存しておくことをおすすめします。
物としてではなくデータとして残しておけば、いつでも見返せるうえ保管場所を取りません。
また高級であるが故捨てられないのであれば、フリマアプリへの出品やリサイクルショップへの売却、必要な誰かへの譲渡などをしてもよいでしょう。
物が再び有効に活用される確証があれば、罪悪感や後悔なく物を手放しやすくなるはずです。
収納ルールを定める
不要な物が無くなれば、次のステップでは取り出しやすい収納を考えます。
以下では片付けやすい収納のポイントを見ていきましょう。
使用頻度ごとに場所を定める
「毎日必ず使う物」や「数ヶ月ごとに使う物」、「シーズンごとに使う物」など、使用頻度で物を分けていきましょう。
使用頻度の多い物を出し入れしやすい場所に定めると、手間やストレスが大幅に軽減されます。
例えばよく使うものの収納に適した「ゴールデンゾーン」と呼ばれる場所が、立位の姿勢で腰から目線までに当たる位置です。
しゃがんだり踏み台に乗ったりしなくても物の位置が見渡せるゴールデンゾーンでは、頻繁な収納も手軽に済ませられます。
また頻繁に使う物は、あえてゆったりと空間に余裕を持たせて収納する意識も大切です。
一つの空間にたくさんの物を詰め込むのではなく、物ごとに定位置が与えられればきれいな状態をキープしやすくなるでしょう。
カテゴリー別に場所を定める
物をスッキリと収納するポイントに、カテゴリーごとに物を仕分ける方法があります。
例えばクローゼットを整理するならば、「トップス」と「ボトムス」のカテゴリーに大きく分けられるはずです。
さらにトップスではアウターやブラウス、Tシャツなどに、ボトムスならスカートやパンツ、キュロットなどにカテゴライズできます。
カテゴリーごとに収納すると物の種類と数を一覧しやすく、使いたい物が他の物に紛れてしまう心配もありません。
洋服の他にもキッチングッズや書類など細々とした物は、物の種類や使う人ごとに仕分けて収納することをおすすめします。
定期的に収納場所や収納道具を見直す
使用頻度やカテゴリーなどの観点から収納ルールを決めてもすぐに散らかってしまうのであれば、定期的に収納を見直す必要があります。
なぜなら収納場所が自身や家族のライフスタイルに合っていなかったり、収納道具が不足していたりする可能性があるからです。
例えば家族の動線上に収納がなければ、いくら収納グッズが揃っていたとしても片付けが億劫になってしまいかねません。
また子どもの成長によって遊ぶおもちゃや使う学用品などが変わってくると、場合によっては収納形式も変える必要があります。
きれいな状態を維持するには、片付けにくさの原因を考えたうえで定期的に収納方法を見直すとよいでしょう。
こまめに片づけを行う
不要な物を処分したり収納ルールを定めたりしても、居住空間では必ず散らかりやごみが生じる物です。
毎日を気持ちよく過ごすには、こまめに片付けをおこなう必要があります。
以下では片付けを習慣化するためのポイントを解説していきましょう。
時間を決めて習慣化する
片付けが苦痛になりがちであれば、「毎朝9時からは掃除の時間」というようにスケジュールの中に片付けや掃除を組み込んでしまってもよいでしょう。
キッチンタイマーや携帯のアラームなどを使って決まった時間にセットしておくと、うっかり忘れてしまう心配もありません。
毎日10分から30分程度のメンテナンスを続ければ、部屋のスッキリは維持できるはずです。
集中できる時間は体調や予定によって異なるので、無理のない範囲で続けてみましょう。
片付けを行う場所を細かく区切る
一度に全部を片付けようとすると時間も体力も大きく消耗してしまい、片付けが習慣化しづらくなります。
掃除を始める前に小さな範囲でもよいので、どこをきれいにするのか目星をつけておきましょう。
「今日は寝室」、「明日はトイレ」というように日替わりで満遍なく掃除をおこなうと家全体をきれいに保ちやすくなります。
どこから手をつけてよいか分からなくなってしまったら、キッチンや洗面台の収納から始めるのがおすすめです。
洗剤類や調理器具、掃除グッズなど思い入れが少ない物が集約している場所は、他の場所に比べると掃除に雑念が生じづらくスムーズに作業を進められます。
1箇所でも整えば達成感は上がり、その後の掃除にもモチベーションが持ちやすくなるはずです。
片付けを楽しめる工夫をする
忙しい日々の中できれいな部屋を維持するには、片付け自体に楽しさを見出すとよいでしょう。
以下では片付けを楽しめる工夫を紹介します。
ビフォーアフターの写真を撮影する
片付ける部屋のビフォーアフターを撮影しておくと、客観的に部屋の変化を見比べられ達成感が得られます。
特に散らかった状態が当たり前になっていた場合、今までの部屋のごちゃつきがわかり片付けが楽しくなるでしょう。
またこまめな片付けができず部屋が乱れがちになった際に、片付けの重要性を思い出すにもビフォーアフターの写真は有効です。
お気に入りの音楽をかける
静かな環境で片付けに集中するのもよいですが、気分が盛り上がるような音楽をバックミュージックにして片付けを楽しんでみるのもおすすめです。
好きな歌手の曲やリズミカルな音楽などを選べば、片付けから逃げたくなる気持ちを和らげられるかもしれません。
片付けや掃除は単調な作業になりがちなので、いつも聞かないジャンルの音楽を流して新鮮な気持ちになるのも有効な手段の一つです。
まとめ
部屋の片付けには時間と労力を要しますが、整理整頓された空間には大きなメリットがあります。
片付けが苦手な方も、片付けが進まない理由を把握したうえで適切なステップを踏んで部屋をきれいにしていくとよいでしょう。
ここで改めて本記事のポイントをまとめてみます。
- 部屋を片付ける重要性
-
- インプット情報がシンプルになりストレスがたまりにくくなる
- 家事に集中できるようになり家事の時短縮ができる
- 物の紛失がなくなりお金が貯まりやすくなる
- 片付けが進まない人の特徴
-
- 「もったいない」が強すぎて物を捨てられない
- 理想を追い求めすぎる完璧主義が故、掃除が後回しになる
- 収納場所が決まっていないため物が常に出しっぱなしである
- 部屋を上手に片付ける4つのコツ
-
- 処分ルールを決めて不要な物を捨てる
- 使用頻度やカテゴリーごとに収納ルールを定める
- 片付けを習慣化したり場所ごとの片付けをこまめにおこなう
- 音楽やビフォーアフター撮影などで片付けを楽しめる工夫をする
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本来捨ててしまうはずだった物に予想外の価値が見出されることもあるので、ぜひお気軽にお声かけください。