もう長年誰も弾いてない電子ピアノ。いつか処分しよう……と思って数年放置しているという方もいるのではないでしょうか。
習い事としても人気のピアノですが、一度使わなくなった電子ピアノは処分に困ることも少なくありません。
そこで今回は、電子ピアノの処分方法について解説していきます。
処分費用をかけずに手放せるケースもあるので、ぜひ最後までご覧ください。
ピアノは種類によって処分方法が変わる
一口にピアノといっても、さまざまな種類があります。
家庭にあるピアノで最も一般的なのが電子ピアノでしょう。
しかし、中にはグランドピアノやアップライトピアノがある家庭もあります。
ピアノの種類によって大きさや重さ、中古市場での需要が異なるため、種類ごとに適した処分方法を検討しなければなりません。
こちらの記事では、多くの家庭で使用される電子ピアノの処分方法について解説します。
【捨てる場合】電子ピアノの処分方法2選
電子ピアノの処分方法ですが、「捨てる」または「売却する」の2つの選択肢があります。
電子ピアノが古かったり、正常に動かなくなったりしている場合は、捨てるのが一般的です。
- 粗大ゴミとして処分する
- 不用品回収業者に引き取ってもらう
電子ピアノを捨てる場合、主に2つの選択肢があるため、特徴を押さえて適した方法を選択しましょう。
粗大ゴミとして処分する
電子ピアノを捨てる方法として、最初に思い浮かぶのが粗大ゴミに出す方法でしょう。
基本的にグランドピアノやアップライトピアノは粗大ゴミに出せませんが、電子ピアノの場合は粗大ゴミとして処分可能なケースもあります。
ただし、自治体によっては電子ピアノを処分対象外としているところもあるので、注意しましょう。
自治体の粗大ゴミに出して処分する場合、処分費用を安く抑えられるのがポイントですが、指定の日に指定の方法で出さなければならないため、捨てるのに手間と時間がかかります。
また、電子ピアノの重量は30~70kgほどですが、粗大ゴミとして出す場合は指定の場所に持っていかなければなりません。
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1.自治体の「粗大ごみ受付センター」に問い合わせる
2.処分したいもの、名前、住所、連絡先などを伝える
3.有料粗大ごみ処理券を購入する
4.処分する電子ピアノに粗大ごみ処理券を貼り付ける
5.案内された回収日に指定の場所に電子ピアノを置いておく
以上が基本的な処分方法となります。
自治体によって回収方法や回収品目が異なるため、ホームページや問い合わせ窓口で確認しましょう。
不用品回収業者に引き取ってもらう
なるべく手間をかけずに電子ピアノを処分したい方は、不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。
不用品業者に依頼する場合、電子ピアノに限らず、家電や家具なども合わせて依頼できます。
家の不用品をまとめて処分したい場合にもピッタリでしょう。
不用品回収業者に依頼すると指定する日時、指定の場所まで引き取りに来てもらえます。
搬出もスタッフが対応してくれるので、家から持ち出す必要もありません。
ただし、自治体の粗大ごみに出すよりも数倍の費用がかかるので注意しましょう。
また、設置場所が2階以上で搬出に手間がかかったりする場合は追加費用が発生することもあります。
事前に見積もりを取り、費用面でトラブルにならないよう対策をしておくのがおすすめです。
【売却する場合】電子ピアノの処分方法2選
購入してから数年しか経っていない、問題なく弾ける状態の電子ピアノは、売却するのも選択肢の一つです。
電子ピアノを捨てる場合は処分費用がかかりますが、売却できればむしろ手元にお金が残るかもしれません。
- フリマアプリを活用する
- 買取専門店に査定を依頼する
電子ピアノを売却する場合、主に2つの選択肢があるため、特徴を押さえて適した方法を選択しましょう。
フリマアプリを活用する【メルカリ・ヤフオク・ジモティ】
電子ピアノは、中古品を安く購入したいと考える方も少なくありません。
実際にフリマアプリでは10年以上前のモデルが1万円ほどで売買されているケースも多くあります。
そのため、処分時にできるだけ手元にお金を残したいという場合は、フリマアプリを活用するのがおすすめです。
ただし、電子ピアノをフリマアプリに出品する場合は、いくつか注意点があります。
引き渡し方法について
フリマアプリで出品する際、考えておかなければならないのが引き渡し方法についてでしょう。
一般的な商品であれば、運送業者に配送を依頼できますが、電子ピアノは通常の宅急便などとは異なり専門業者でないと受け付けていません。
配送費用も高額であり、国内でも 15,000〜40,000円 が相場となっています。
送料を出品者が負担するのが難しい場合、購入者自身に自宅または指定の場所まで取りに来てもらう必要があるでしょう。
商品説明をしっかりと記入する
故障して弾けない状態になっていたり、不具合が生じている電子ピアノでも、フリマアプリに出品することは可能です。
しかし、商品説明欄に電子ピアノの状態を明示しておかなければ、購入者からクレームになりかねません。
万が一クレームになれば、返金対応や商品を引き取るのにかかった費用を負担しなければならなかったりするケースもあります。
商品状態に関しては、自分自身が日ごろ使っていなかった機能なども入念にチェックしてから出品するようにしましょう。
価格設定を慎重に行う
フリマアプリでは、出品者本人が値段を設定できるため、買い手が見つかればリサイクルショップなどに買取してもらうよりも高値が期待できます。
しかし、あまりに高額な価格設定では購入者が見つかりません。
過度な期待はせず、一般的な相場から適正価格で出品するよう心がけましょう。
買取専門店に査定を依頼する
売買するときにトラブルになりたくない、できるだけ手間をかけずに売却したいという場合は、買取専門店に査定を依頼するのがおすすめです。
以下の条件をクリアしていれば、査定対象となる可能性があります。
- 電子ピアノの買取となる目安
-
- 製造から8年以内のモデル
- 動作に問題がない
- 見た目に大きな傷や損傷がない
上記のような電子ピアノであれば、買取実績の豊富なプロに査定してもらえるため、適正価格での買取を期待できるのも魅力でしょう。
電子ピアノの買取査定を依頼する際、以下の情報を調べておくとスムーズです。
- メーカー
- 型番(モデル)
- 製造年式
- 設置個所(戸建て、集合住宅、階数、エレベーターの有無など)
査定依頼の前には、上記内容を確認しておきましょう。
【ケース別】電子ピアノを処分するのにかかる費用相場
電子ピアノを処分する際、結局処分費用がどのくらいかかるのかが気になるポイントでしょう。
ここでは、ケースごとの処分費用の相場を解説していきます。
粗大ゴミとして処分する場合
自治体によっては、電子ピアノを粗大ゴミとして処分できます。
都市部で電子ピアノを粗大ゴミとして処分する際の費用をまとめました。
市町村区 | 処分費用 |
---|---|
東京都足立区 | 販売店や専門業者に相談 |
大阪府大阪市 | 1,000円 |
神奈川県横浜市 | 1,500円(電子オルガンのみ対応) |
愛知県名古屋市 | 1,500円 |
自治体によって、引き取っているところと引き取っていないところがあります。
処分を受け付けている自治体では、おおむね1,000〜2,000円程度の処分費用としているところが多い傾向にあります。
不用品回収業者に引き取ってもらう場合
不用品回収業者に依頼する場合、粗大ゴミとして処分するのに比べると費用が高くなります。
依頼する業者や製品によりますが、基本料金は 5,000〜8,000円 程度が相場でしょう。
グランドピアノや不用品をまとめて処分する場合、トラックの手配が必要になって数万円ほどかかることもあります。
また、悪質な回収業者に依頼してしまうと、不当に高額な処分費用を請求されたり、回収した不用品を不法投棄されてしまったりする可能性があります。
不用品回収業者を利用する際は、業者選びを慎重に行うようにしましょう。
フリマアプリを活用する場合
フリマアプリを活用する場合、出品者が必ず負担しなければならないのは手数料です。
手数料は売却価格の5〜10%に設定しているフリマサイトが多いでしょう。
また、どのように電子ピアノを引き渡すかによって送料などの費用が変わります。
出品者が送料を負担するとなると、数千円~数万円になります。
そのため、電子ピアノをフリマアプリに出品する場合は、どのように引き渡すかを慎重に考えなければなりません。
送料を負担する場合は、その費用も加味した上で価格設定し、諸経費を差し引くとマイナスになってしまった……という事態にならないよう気をつけましょう。
買取専門店に査定を依頼する場合
買取店に査定してもらう場合、基本的に費用負担はありません。
ですが、買取できない可能性もあります。
どこのお店にお願いするかよって、査定価格も変わるため慎重に店舗選びを行いましょう。
もし電子ピアノが買取対象外であった場合、買取店によっては無料で引き取ってくれたり、有料で処分を受けていることもあります。
まずは一度、問い合わせて確認するようにしましょう。
グランドピアノはどのように処分する?
グランドピアノとは、学校の音楽室やコンサートホールにあるような大きなピアノのことです。
グランドピアノは奥行3mほど、重さは250〜400kgほどあり、自治体の粗大ゴミで処分することはできません。
大きさや重量を考えると、個人で家から運搬して処分するのも困難でしょう。
そのため、グランドピアノを処分する場合は、ピアノ専門店に依頼し自宅まで引き取りに来てもらうのがおすすめです。
グランドピアノやアップライトピアノは非常に高額な楽器の為、運搬コストを差し引いても買取してもらえる可能性があります。
電子ピアノの買取相場
電子ピアノを売却する際、事前に買取価格の相場をチェックしておきたい方も多いでしょう。
ここでは、品目ごとの買取条件や目安となる買取価格の相場を紹介します。
【ローランド(Roland)】買取条件と買取相場
日本の電子楽器メーカーのローランド。
電子ピアノを製造した先駆者として、現在でも電子ピアノ業界のトップメーカーとなっているのです。
ローランドの電子ピアノは入門機器から、本格的な機器まで豊富なラインナップがありますが、基本的にどのモデルでも中古市場で人気があります。
たとえば、デジタルホームピアノ(HP603)は11,000〜37,000円、ポータブルピアノ(FP-90)は38,000〜70,000円が買取相場となっています。
【ヤマハ(YAMAHA)】買取条件と買取相場
ピアノ生産台数世界一、現在では100種類以上の楽器を生産している総合楽器メーカーのヤマハ。
ヤマハのピアノは、タッチや音色などの総合的なバランスがよいピアノと言われており、現在でも根強い人気があります。
中古市場でもヤマハのピアノは人気が高く、クラビノーバ(CLP-575)は25,000〜48,000円、ステージピアノは(CP4)は38,000〜80,000円が買取相場となっています。
電子ピアノは買取してもらうのがお得
どのように処分するか悩みがちな電子ピアノ。
どうせ売れないと考えて、捨ててしまう方も少なくないでしょう。
しかし、電子ピアノは製造から年数が経っていても買取対象になるケースがあり、古いものでも電子ピアノは海外で需要があります。
粗大ゴミとして捨てるにも費用がかかるため、ダメ元でも買取専門店に査定を依頼してみるのがおすすめです。
買取専門店アシストでは、出張買取、店頭買取に対応しています。
※電子ピアノの買取については「【買取】電子ピアノは古くても売れる?処分の前に買取条件をチェック」こちらの記事で詳しく解説しています。
もし処分にお困りの電子ピアノがありましたら、ぜひ一度、買取専門店アシストまでお問い合わせ下さい。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は電子ピアノの処分方法について解説しました。
最後に今回の記事をおさらいしておきましょう。
-
・粗大ゴミとして処分する
・不用品回収業者に引き取ってもらう
-
・フリマアプリを活用する
・買取専門店に査定を依頼する
電子ピアノは処分方法に悩みがちなものの一つですが、捨てるのか、売却するかによって処分方法の選択肢が変わります。
「本当は売れたのにお金をかけて捨ててしまった」と後悔しないようにするためにも、気軽に買取専門業者に査定を依頼してみましょう。
今回の記事を参考に、お得な電子ピアノの処分方法を検討してみてください。