面倒な洗い物の手間を軽減してくれる食洗機ですが、長く使っているうちに調子が悪くなってくることもあるでしょう。

「汚れが落ちにくくなってきた」

「変な音がする」

といった症状がみられる場合は、買い替えを検討するタイミングかもしれません。

こんにちは！買取ブロガーの鈴木です。

鈴木

食洗機の寿命と故障の前兆、お手入れ方法などを紹介します！

そこで今回は、食洗機の寿命や正しいお手入れ方法について解説したうえで、寿命の近い食洗機はどのように手放すのかについて解説していきます。

食洗機の寿命は10年以上？

毎日使用することも珍しくない食洗機ですが、寿命はどのくらいなのかご存じでしょうか。

食洗機はキッチンに内蔵されている「ビルトイン食洗機」と「据え置き食洗機」の2種類に分けられ、それぞれ寿命が異なります。

• 据え置き食洗機：耐用年数は5-7年、メーカー部品保有期間が6年程度
• ビルトイン食洗機：耐用年数は10年、メーカー部費音保有期間が11～12年

以下で詳しく説明していきます。

ビルトインの耐用年数は10年

ビルトイン食洗機の耐用年数は10年程度とされており、長期間の使用を前提として作られていることがわかります。ただ、耐用年数はあくまで目安であり、使用方法やお手入れを正しく行った場合の年数です。

また、自宅の食洗機の使用年数が10年以上の場合、交換を検討し始めるのがおすすめです。

耐用年数を過ぎた食洗機はいつ故障するかわからないリスクがあることに加え、部品の製造が打ち切られて修理できないケースもあり、故障してから慌てて対応するよりかは耐用年数を目安に交換を検討しておく方がスムーズでしょう。

据え置きの耐用年数は5-7年程度

据え置き食洗機の耐用年数は5-7年とされており、ビルトイン食洗機よりもやや短い寿命となっています。

ただ、据え置き食洗機の耐用年数もあくまで目安であり、標準的な使用状況に基づいて算出されている年数であるため、使用状況によっては目安の耐用年数よりも早く故障する可能性があります。

メーカー部品保有期間は6-10年程度

食洗機を修理する際、部品を交換して修理するケースもありますが、修理用部品は製造期間が決められています。

据え置き食洗機の修理用部品は6年程度、ビルトイン食洗機の修理用部品の保有期間は11-12年とされています。部品の製造が打ち切られた後は食洗機を修理できないため、交換するしか選択肢がないといえるでしょう。

寿命なの？食洗機が壊れる6つの前兆

「なんとなく食洗機の調子がおかしい」と感じていても、動くことを理由にそのまま使い続けている方も多いでしょう。

しかし、食洗機が故障して動かなくなる前に、故障の前兆として起こりがちな症状を知っておくとスムーズに対処できます。

ここでは、食洗機が壊れるときによくある症状を解説します。

電源が入らない

食洗機のトラブルとして、電源が入らないのはよくあるケースの一つです。

コンセントを抜き差ししたり、ブレーカーを確認したりして問題がないのに電源が入らなければ、食洗機の故障が考えられます。

また、ビルトイン食洗機の場合はコンセントを自分で確認するのがむずかしい場合もあるため、無理をするよりも業者に相談するのがおすすめです。

異音がする

食洗機から異音がする場合、機器の中に固形物が入り込んでいたり、モーターが故障していたりするのが原因として考えられ、故障の前兆といえます。

ただ、食器の配置が悪かったり、残菜が残っていたりするのが原因の場合もあります。

フィルターの掃除を行い、食器の配置を見直しても改善されない場合は故障の可能性が高いでしょう。

水漏れ・排水しない

食洗機で起こりがちなトラブルとして、水漏れや排水の不具合が挙げられます。

経年劣化でホースに亀裂が入ったり、パッキンが劣化していたりするのが原因として考えられるため、頻繁に水漏れや排水しないなどのトラブルが起こるようなら故障だと考えられるでしょう。

また、集合住宅の場合、水漏れが階下にも影響する可能性があるため、早急に対処することをおすすめします。

パーツの破損

食洗機は食器を置くためのかごや残菜のフィルターなどさまざまなパーツが使用されています。

パーツに不具合が生じたら、故障したパーツのみを交換して修理できる場合もありますが、他のパーツや食洗機自体も同様に寿命が近づいているサインと考えられるでしょう。

点検ランプ・表示ランプが点灯

食洗機の点検ランプや表示ランプが点灯していたら、交換時期を知らせてくれているサインです。

ビルトイン食洗機の場合、耐用年数の目安となる使用開始から10年が経過すると、点検ランプを点灯させて交換を知らせるように設定されています。

故障していない状態なので使用し続けることは可能ですが、寿命が近いと考えましょう。

汚れが落ちなくなった

食洗機で洗った食器の汚れが落ちにくくなったり、乾きにくくなったりする場合も、寿命のサインです。

食器の入れ方がよくないことも考えられますが、普段通り使用しているのにもかかわらず汚れや乾きが悪くなる場合は寿命が近い可能性が高いでしょう。食洗機ははっきりとした故障とまではいかなくとも、経年劣化によって汚れの落ち方や乾燥に不具合が生じることもあるのです。

完全に故障する前に、修理または買い替えを検討するとよいでしょう。

据え置き食洗機なら買い替えがおすすめ！

食洗機は頻繁に買い替えるものではないため、

「どのように処分するのかわからない」という方も多いでしょう。

まず、ビルトイン食洗機と据え置き食洗機では処分方法の選択肢が異なります。

ビルトイン食洗機は水道管に接続されているため、取り外すときは水漏れを起こさないように作業しなければならず、専門業者に取り外しを依頼するのが基本です。

なお、メーカーに部品があれば修理することも可能ですが、部品の保有期間が過ぎている場合は処分するしかありません。 設置から7〜8年以下の場合は修理を検討するとよいでしょう。

取り外したビルトイン食洗機は、家電量販店では回収不可の場合が多く、取り外しを依頼した業者に処分も依頼するか、不用品回収業者に引き取ってもらうかの2つが選択肢となるでしょう

次に、据え置き食洗機の処分方法について解説します。

寿命がまだ来ていない場合は下取り

据え置き食洗機の下取りを実施しているところは、家電量販店や買取専門店などさまざまですが、中でも「下取りチェッカー」を利用するのがおすすめです。

下取りチェッカーとは、家電業界初の一律料金ではない市場買取価格での下取りが可能なサービスで、LINEを使って24時間いつでも査定を受けられるのが特徴です。

製造年が2013年以降の据え置き食洗機を買取対象としており、パナソニックの据え置き食洗機は、 2023年2月時点で1,700〜22,700円ほどの買取価格が相場となっています。

処分するのにもお金がかかる据え置き食洗機ですが、下取りチェッカーを使えばむしろ手元にお金を残せる可能性があるため、自治体の粗大ゴミなどで処分してしまう前に査定を受けてみるとよいでしょう。

メーカー部品保有期間ならば修理

据え置き食洗機が故障した場合、メーカーに部品があるなら修理をおすすめします。メーカーの部品保有期間はメーカーや製品によって異なりますが、 据え置き食洗機は設置から4年以下を目安に修理を検討するとよいでしょう。

【修理費用の相場】

メーカーの保証期間内なら、保証を使って無料で修理できるケースもあるので、まずは保証期間内かどうかを確認しましょう。

保証が切れていて買い替えか交換かを迷う場合は、設置からの年数や修理費用の目安をみて検討するのがおすすめです。

寿命を延ばしたい！食洗機の正しいお手入れ

ビルトイン食洗機は下取りに出せないので、故障したらお金をかけて処分するしか選択肢がありません。処分するのにもお金が必要なうえに、新しい製品を購入するのにも高額な費用がかかるでしょう。

そこで、食洗機を使うなら、少しでも長く使えるように正しい使用方法とこまめな手入れをすることが重要です。

洗剤は指定のものを使う

食洗機で使用する洗剤は、「 食器洗い乾燥機専用洗剤」を使用するようにしましょう。

食器を手洗いするときに使う台所用洗剤を食洗機に使用すると、泡が大量発生して食器が洗えなくなります。さらに、庫内に大量発生した泡を洗浄ノズルが吸い込んで回転不良を起こし、故障の原因にもなります。

食洗機には専用の洗剤を使用するのはもちろん、予洗いで台所用洗剤を使う場合は、食器についている台所用洗剤を十分に落としてから食洗機に入れるようにしましょう。

フィルターの掃除は定期的に！交換時期は？

食洗機の中には、残菜をキャッチするフィルターがあります。

汚れが溜まりやすい部分なので、食洗機を使い終わったら毎回フィルターのゴミを取り除くようにしましょう。フィルターに残菜が残ったままだと不衛生であるのに加え、故障の原因にもなります。

庫内の換気をする

食洗機の使用後は、毎回庫内を乾燥させましょう。

庫内に水が残ったままだと湿気が溜まった状態となり、カビが繁殖する原因になります。乾燥機能を使って十分に乾燥させるか、タオルや布巾で水分を取り除きましょう。

パーツには問題ない？目安の交換時期は？

食洗機には食器を立てかけるかごや洗浄ノズル、残菜フィルターなどの部品が使用されています。

これらの部品は自分で交換できるため、不具合を感じたら品番を確認して交換するようにしましょう。交換時期の目安はないものの、長期的に使用しているとパーツが破損したり、劣化したりするケースがあり、不具合を見つけたタイミングで速やかに交換するのがおすすめです。

まとめ

今回は食洗機の寿命やお手入れ方法、処分方法などを解説しました。

最後に今回の記事をおさらいしておきましょう。

食洗機の寿命

• ビルトインの耐用年数は10年
• 据え置きの耐用年数は5-7年程度

食洗機が故障するサイン

• 電源が入らない
• 異音がする
• 水漏れ・排水しない
• パーツの破損
• 点検ランプ・表示ランプが点灯
• 汚れが落ちなくなった

食洗機の方法

• メーカー部品保有期間ならば修理する
• 据え置き食洗器は、寿命がまだ来ていない場合は下取りできる
• ビルトイン食洗器は、下取りできないため、専門業者か不用品回収業者に処分してもらう

食洗機の正しいお手入れ

• 洗剤は指定のものを使う
• フィルターの掃除は定期的行う
• 庫内の換気をする
• 不具合を感じたらパーツを交換する

食洗機は正しく使用し、こまめにお手入れをすれば長持ちする家電です。しかし、いつかは寿命がくるため処分方法を確認しておくと安心です。

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