引っ越しが近づき片付けなきゃと思いつつも、大量の荷物を目の前に途方にくれていませんか?
荷物をまとめるにも毎日使っているものもあり、何から手をつけたらいいのかわからないと悩む人は多いようです。
この記事では、引っ越しの片付けを始めるタイミングや、効率の良い進め方、そして引っ越しの際の大切な手続きについて紹介しています。
引っ越しが初めての人でも計画的に失敗なくスムーズに片付けられるようになりますので、ぜひ読んでみてくださいね。
引っ越しの片付けを始めるタイミングはいつ?
引っ越しの片付けはいつから始めたら良いのでしょうか?
普段使っているものもあるため、片付けを始めるタイミングは難しいものです。
気づいたら引っ越し前日になってしまった…!という事例もあります。
そのようなことにならないために、引っ越しの片付けは当日までのスケジュールをしっかりとたてておくことが重要です。
引っ越しの準備や予定を立てる時期
引っ越しの片付けは、約1ヶ月前からスケジュールしておくと安心とされています。
しかし、1ヶ月前に全てのものを片付けるわけにはいきません。
まずは、荷物を使う頻度ごとに分類しましょう。
普段使わないもの | 引っ越し後1週間以内に使うもの | 引っ越し当日にも使うもの |
---|---|---|
・オフシーズンの服や靴 ・思い出の品 ・客用食器 ・処分するもの など |
・本やDVD ・必須ではない調理器具 ・直近で使う予定のあるストック品 など |
・洗面用品 ・常用食器 ・布団 ・カーテン など |
この中で1ヶ月前から片付けられるものは「普段使わないもの」です。
1週間前、当日使うものの順に、引っ越しの前日までに全ての片付けが終わるようスケジュールしましょう。
不要なものを片づける
まずは、普段の生活に不要なものを片付けていきましょう。
手当たり次第に普段生活するものまで梱包してしまうと、梱包した箱をまた開ける必要があったり、新しいものを買ったりすることにもなります。
リビング、寝室、キッチン、お風呂など部屋ごとにエリアを決めて片付けると、進み具合を把握しやすいのでおすすめです。
同時に処分の基準を決め、片付けながら持っていくものと手放すものを分別していきましょう。
荷造りをはじめるタイミング
本格的に荷造りを始めるタイミングは、2〜3週間前がベストです。
世帯の人数や家財の分量、作業できる時間により多少は違いますが、この時期なら急な予定などが入ってしまっても余裕を持って荷造りを進められます。
最低でも1週間前には荷造りを始めましょう。
普段の生活で、なくても困らないものから順に梱包していきます。
3日前までに済ませておきたい事
引っ越しでは、荷造りの他にもやるべきことは多くあります。
引っ越し直前の日や当日は非常に忙しいので、先におこなえることは早めに済ませておくと安心です。
遅くても3~2日前までには済ませておくと良いことを一覧にしましたので、チェックしてみましょう。
- 数日前に済ませておくと良いこと
-
- 電気と水道の手続き(解約)
- ガスの停止・開栓予約
- 新聞の契約手続き(解約など)
- NHKの契約変更
- 火災保険の変更
- 固定電話の移転手続き
- 宅配サービスの変更や解約・住所変更
- 近所への退去のあいさつ
- 新居で近所の配る挨拶品の購入
- 冷蔵庫の中身を減らす(空にする)
- 部屋の掃除
- 大きなごみの処分
各種手続き
引っ越しが近づけば近づくほど忙しくなるので、各種手続きは余裕がある時にしておいた方がよいでしょう。
特にWebや電話で完結できない手続きの場合、引っ越し先が遠いと手続きに大変な手間と時間がかかります。
引っ越し後にできる手続きもありますが、引っ越しが一段落すると忘れがちです。
大切なお知らせが届かなくなったり、無駄なサービスの料金を払い続ける可能性もあるので、引っ越し前に全て手続きしておきましょう。
退去前の挨拶
退去前の近隣への挨拶は、3日前までに済ませておきましょう。
特に集合住宅の場合、階下の人には、引っ越しの騒音で迷惑をかけることになるため、必ず一言挨拶しておきます。
引っ越し日の朝に挨拶すればよいと考えがちですが、当日は最終の梱包作業などで忙しくなるため、あいさつをする余裕がないかもしれません。
退去時の手土産は必須ではありませんが、持っていくと誠意が伝わります。
また新居での挨拶も荷物の搬入前は非常に忙しく、手土産を用意する時間が取れないかもしれません。
挨拶をスムーズに行うためにも、転居先の近所への手土産は引っ越し前に準備しておきましょう。
冷蔵庫と洗濯機の水抜き
引っ越し当日に、冷蔵庫や洗濯機に中身が入っていると運べません。
冷蔵庫は2〜3日前までには食材を極力減らし、前日までには庫内の霜とりや水を拭き取っておきます。
洗濯機も、2日前にはホースやコンセントを抜き、中に残っている水を抜いておくとスムーズです。
どちらも水抜きを怠ると、引っ越し時に部屋中が水浸しになる恐れがあるので、忘れないようにしましょう。
引っ越しの片付けを効率よく進めるためのコツ
引っ越しの片付けを効率よく進めるにはどうしたらよいでしょうか?
ここでは引っ越し準備で失敗しないためのポイントについてご紹介します。
新居に持っていくものを厳選する
引っ越しは断捨離をするチャンスです。
開かずの扉だったクローゼットや押し入れの中のもの、また物を詰めこんでいた部屋のものなどを全て動かします。
これを機会に、新居に持っていくものと持っていかないものをしっかりと見極めましょう。
不要なものまで持っていくと、それだけ引っ越し料金も上がりますし、せっかくの新居でまた片付けに時間が掛かってしまいます。
新居には現在使っているもの、使う予定のあるもののみ持っていくよう心がけましょう。
不用品は早めに処分する
片付けで出てきた不用品は、引っ越し日に間に合うよう早めに処分しましょう。
処分の方法は以下の3つです。
- 自治体のごみ収集に依頼する
- リサイクルショップで売る
- フリマアプリを活用する
- 友人や知人に譲る
自治体のごみ回収が最もお手軽ですが、粗大ゴミは早めに予約しておかないと回収日が間に合わないことがあるので注意しましょう。
売れそうなものはフリマアプリの活用も良いでしょう。ただし売れるまで時間が掛かることがあるので、期日が迫っているようならリサイクルショップを頼るほうが安心です。
電化製品や家具など大きなものを手放すときには、早めに処分しておかないと、引っ越し当日に間に合わなくなる可能性もあります。
大型のものは特に早めに処分する意識を持ちましょう。
ゴミの回収日も把握しておく
片付けのタイミングを間違えると、引っ越し当日までにゴミが捨てられなくなる可能性があります。
自治体のゴミ収集日は事前に把握し、最終週に大量のゴミを出さないように、計画的にゴミを捨てていきましょう。
特に、古紙や缶やビン、衣類などは月ごとに決められた日にしかゴミを出せないので、その日を逃すと新居にゴミを持っていくことになりかねません。
可燃ゴミ、不燃ゴミも最終回収日をしっかりと把握し、引っ越し前に全て処分できるようにしましょう。
新居の間取りもしっかり確認しておく
効率よく引っ越しするためには、新居の間取りを把握しておきましょう。
スムーズに引っ越しをするためには以下の方法がおすすめです。
- 新居の間取り図に部屋ごとに番号を書く
- 荷造りした段ボールに置きたい部屋の番号を書く
- 引っ越し先で間取り図の番号ごとの部屋に段ボールを置いていく
これで新居のどの部屋にどの段ボールを置けばよいのかすぐわかります。
また、ものを置く部屋を事前に決めるため、どの部屋にどのくらいの荷物が入るのか予測できます。
ものの量を検討しながら梱包作業を進められるため、必要か不要か判断もしやすくなるでしょう。
ダンボールには必ず中身の情報を書く
ダンボールには、中身の情報を書いておくとスムーズに片付きます。
引っ越しの片付けの失敗で一番多いのは、何がどこにあるかわからなくなるケースです。
当日や翌日に使おうと思っていた歯ブラシや髭剃りが、見つからなくて困ったという話はよくある話です。
また割れものや壊れやすいものが入っている場合は、持ち運びに注意してもらうためにも、作業員にわかるように色を変えて大きく書いておくとよいでしょう。
すぐに使うものは最後に荷造り
引っ越し後にすぐ使うものは最後に荷造りします。
引っ越し当日は業者が到着したら、すぐに作業が始まります。
前日の夜までに荷物の梱包は完了させ、当日は早めに起きて身の回り品をまとめるなど、業者が到着する前には何もしなくてよい状態にしておきましょう。
使用頻度によっては、ダンボールではなくキャリーバッグなどに入れて自分で運んだ方がよいかもしれません。
引っ越し後に忘れてはいけない事
引っ越し後にもやるべきことがあります。
最後に、新居での生活をスムーズにスタートするために必要なことをまとめました。
電気や水道の手続き
水道、光熱費の手続きは必須です。
引っ越したはいいものの、水やガス、電気がつかない、ではまともな生活ができません。
電気、ガス、水道とも電話やWEBで申し込みができます。
市区町村などの公式ページで確認してみましょう。
住所変更などの手続き
住所変更は、新住所の役所や役場で転入届か転居届を提出します。
国民年金・国民健康保険・マイナンバー・印鑑登録なども役所で変更できるので、一緒に済ませてしまいましょう。
転居の手続きには引っ越してから14日以内という期限があるので覚えておきましょう。
近隣への挨拶
引っ越し後の近隣への挨拶は、引越し日の前日、日中(正午〜夕方頃)が最適なタイミングとされています。
引っ越し当日は、大きな音がしたり荷物が邪魔になったりして迷惑をかけるので、事前に挨拶を済ませておきましょう。
積極的にあいさつを交わすことで、今後のおつきあいが変わることもあります。
留守の場合は、曜日と時間を変更して訪ね、どうしても会えなかったときは、挨拶の手紙をポストに入れておきましょう。
手土産は500〜1,000円程度のお菓子、洗剤、タオルなどを選ぶ人が多いようです。
まとめ
今回は、引っ越しの片付けのタイミングや効率よく進めるコツを紹介しました。
引っ越しの片付けは余裕を持ってスケジュールすることが大切です。
1ヶ月前に普段の生活に不要なものから順に片付けを始め、引っ越し当日に慌てないように段取りしましょう。
引っ越しは、普段見ないふりをしてクローゼットで眠っていたものも全て出すことになります。
この機会に不要なものと必要なものをしっかりと見極め、新居ではすっきりと快適な生活をしませんか?
引っ越しは断捨離する大チャンスです。