電子レンジの寿命は約10年です。特にオーブンレンジやスチームオーブンレンジは劣化が早く、5~7年を過ぎた頃から不具合が増えてきます。

この記事では、電子レンジの寿命の目安とその理由、故障の兆候を紹介し、何を基準に買い替え判断をすべきかをわかりやすく解説します

電子レンジの寿命は「約10年」。オーブンレンジは劣化が早い

家庭用電子レンジの寿命は約10年です

これは、電子レンジにかかせない部品「マグネトロン」の寿命が約2,000時間であるためです。1日30分電子レンジを使用すると、およそ10年で2,000時間を超えてしまいます。1日30分より多く使用するなら、さらに早くタイムリミットが来る計算になります。

さらに、オーブンレンジ、スチームオーブンレンジ、トースター機能付きレンジ等は単機能電子レンジに比べて構造が複雑です。そのため、5~7年で不具合が増えやすくなります

これを踏まえると、「8~10年経ったら買い替え判断」と考えるのが最善です。

電子レンジの寿命が決まる仕組み

電子レンジの重要パーツのイメージイラスト(マグネトロンや基盤など)

寿命を決める重要パーツ「マグネトロン」

マグネトロンは電子レンジの「心臓」ともいえる、重要な部品です。

電子レンジは食品の水分をマイクロ波で振動させることで加熱しますが、マグネトロンはこのマイクロ波を発振するための装置です。つまり、マグネトロンがないと電子レンジは食品を温めることができません

しかし、マグネトロンには熱で摩耗する部品も含まれているため、使えば使うほど徐々に劣化していきます。その寿命がおおよそ2,000時間(1日30分使用 × 10年)というわけです。
さらに、空焚きしてしまったり、誤って金属片を加熱してしまったりすると高い負荷がかかるため、より一層寿命を早めることもあります。

オーブンレンジが壊れやすい理由

オーブンレンジやスチームオーブンレンジ、トースター機能付きレンジ……いわゆる「多機能レンジ」は、単機能電子レンジに比べて壊れやすいです。

多機能レンジは、マグネトロンとは別に「ヒーター」「水蒸気発生機・加熱器」「ファン」「基盤」などが複数搭載されています。部品が多いということは、どれか1つの部品がダメージを受ければすぐ不具合に繋がってしまうということです。

また、水分は一般的にプラスチックや金属の劣化を早めます。スチームオーブンレンジは特に、使用後に十分な換気や清掃をおこなわないと、庫内に残った水分が部品を傷めてしまいます。

このような理由から、多機能レンジには5~7年で不具合が起きやすいのです。

単機能電子レンジが長持ちしやすい理由

機能が「あたため」だけの単機能レンジは、多機能レンジに比べると長持ちしやすいです。

機能が少ない分、構造が単純ですから、壊れやすい部品も少なくなります。また、小型のものが多い分、「持ち運び時にぶつけた、落とした」といったトラブルが少ないことも理由の一つと思われます。

寿命間近の電子レンジに現れる症状

電子レンジの症状のイメージイラスト(加熱ムラ、異音・振動、スパーク)

電子レンジの寿命が近くなると、さまざまな不具合が起こります。以下は寿命の迫った電子レンジに起こりやすい症状です。当てはまる症状がないか、チェックしてみましょう。

寿命間近の電子レンジに現れる症状
  • 加熱ムラ(温まらない/温まりすぎる)
  • 異音・振動
  • 火花(スパーク)
  • 焦げ臭
  • 操作パネルの反応不良
  • 途中で止まる、エラー表示が増える
  • 庫内ランプがつかない

当てはまるものはありましたか? どれか1つでも当てはまれば、寿命が近づいている可能性があります。完全に壊れてしまわないうちに、買い替えを検討しましょう

寿命を超えたレンジは危険!使い続けると何が起こるか

寿命を超えた電子レンジや、不具合の起きている電子レンジを無理に使い続けるのはやめましょう。以下のようなリスクがあります。

寿命超えの電子レンジのリスク
  • 発火して火災に繋がる
  • マグネトロンが暴走し、異常発熱する
  • 食品に加熱ムラが生じ、食中毒の原因となる(肉類など)
  • 調理効率が下がり、電気代が上がる
  • 修理不能になる
  • リユース不能になる

特に「発火」「発熱」「食中毒」などは生命や健康に関わるものです。「おかしいな」と思ったら使用を中断し、修理や買い替えを検討してください

修理か?買い替えか?判断基準

「修理vs買い替え」のイメージイラスト

修理費が割に合わないなら買い替える

もともとの製品価格に対し、修理費が割に合わないなら買い替えるほうがよいでしょう

単機能電子レンジは新品が1~4万円程度で買えますから、数万円の修理は割に合わないことが多いです。また、オーブンレンジやスチームオーブンレンジは基板修理が高くつくケースが多いようです。
代表的な部品の修理料金相場は以下の通りです。

電子レンジの部品 修理料金相場
部品 修理料金相場※
基盤 3~5万
インバータ基盤 3~4万
マグネトロン 2~3万
ヒーター 1~2万
赤外線センサー 2~3万

※参考:
電子レンジ 出張修理概算料金表|東芝ライフスタイル株式会社
オーブンレンジ お客さまサポート| 日立の家電品

部品保有期間は8年。9年目からは修理ができない可能性あり

一般的な電子レンジの補修用性能部品保有期間は「製造打ち切り後8年」です(※)。
補修用性能部品とは、その製品の機能を維持するために必要な部品をメーカーが保管しておく期間です。これを過ぎると、修理用の部品がないため修理できないことがあります。

電子レンジは通常、毎年新モデルが製造されるため、購入した年には製造が打ち切られます。つまり、購入後8年を過ぎると修理できなくなるリスクがあるのです

※参考:
部品保有年数を教えてください。|日立の家電品
補修用性能部品の保有期間|Panasonic
オーブンレンジ・電子レンジの部品の保有期間は何年か|よくあるご質問|東芝ライフスタイル株式会社

7~10年目の電子レンジは、修理しても長持ちしない可能性あり

電子レンジのマグネトロンは約10年が寿命で、オーブンレンジやスチームオーブンレンジ向けの部品は5~7年を過ぎると不具合が出やすいことは先述の通りです。

これはつまり、「7年目以降に修理をしたとしても、すぐに別の部品が壊れる可能性がある」ということでもあります。

何度も修理を重ねると、そのたびに費用がかさみます。電子レンジは10年以上、オーブンレンジやスチームオーブンレンジは7年以上経過していたら、修理より買い替えを検討したほうがよいでしょう。

電子レンジの正しい処分方法と費用

壊れてしまった電子レンジは、大きく分けて「自治体のごみ回収に出す」「家電量販店の引き取りサービスを利用する」「不要品回収業者を利用する」の3つの方法で処分することができます。

ただし、自治体や家電量販店によっては処分費用がかかります。また、不用品回収業者では悪徳業者に騙される、想定外の費用がかかる等のトラブルも少なくありません。

(→各処分方法のメリット・デメリットや費用の目安は「小型家電の処分方法」で詳しく解説しています)

オーブンレンジ・スチームオーブンレンジを高く売るための条件

まだ動く10年以内のオーブンレンジ・スチームオーブンレンジは、処分しなくても「売れる」可能性があります。

以下はオーブンレンジ・スチームオーブンレンジを高く売るための条件です。

オーブンレンジ・スチームオーブンレンジを高く売るための条件
  • 製造から5年以内のものは需要が高い
  • 使用回数が少なく、庫内がきれい
  • 付属品(角皿・スチームカップ等)が揃っている
  • 人気メーカー・人気シリーズは高価買取が見込める
    (東芝、日立、パナソニック、三菱、シャープは人気安定)
  • スチームオーブンレンジの場合、タンク周りの状態が良いこと

電子レンジを買取・引き取りできる店舗を探す

まだ動く10年以内の電子レンジは、費用をかけて処分する前に、買取・引き取りできる店舗を探すとよいでしょう。例えば「リサイクルショップ出張買取のアシスト」では、以下のような電子レンジを買取・引き取りしています。

電子レンジの買取・引き取り条件
品目 条件
オーブンレンジ
スチームオーブンレンジ
  • 条件次第で査定額がつく
  • 主な買取対象は5年以内の国内メーカー(不具合なし)
  • 10年以内で不具合無しなら店頭持込で無料引き取り
単機能電子レンジ
  • 中古需要が小さいため通常は値段つかず
  • 3年以内のバルミューダ製(不具合なし)なら買取の可能性
  • 10年以内で不具合無しなら店頭持込で無料引き取り

例えば3年前のスチームオーブンレンジなら、条件次第で数千円~3万円程度の査定額も期待できます(具体的な買取相場は「電子レンジ買取」をご覧ください)。

「リサイクルショップ出張買取のアシスト」では、買取から無料引き取りまで一括で相談できます。LINEやWEBフォームで即時に状態確認できるので、捨てる前に試してみてください。

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買取前にやっておくと評価が上がりやすい準備

電子レンジを買取に出すなら、以下の準備をしておくと評価が上がりやすいです。

買取前にやっておくと評価が上がりやすい準備
  • 型番・製造年を確認する
  • 庫内を簡単に清掃しておく
  • 付属品を確認する
  • 動作チェックをする(不具合がないか)

以上の項目が確認できたら、いつでも査定できます。

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よくある質問

よくある質問

Q. 10年を超えたレンジは引き取りできますか?
残念ながら引き取りできません。正しい方法で処分することをご検討ください。
Q.壊れたレンジも無料で引き取れますか?
壊れたものは引き取りできません。正しい方法で処分することをご検討ください。
Q.オーブンレンジと単機能レンジで買取額が違うのはなぜ?
オーブンレンジやスチームオーブンレンジは機能が多く、中古品の需要が高いため、買取価格が高いです。一方で単機能レンジは新品の時点で安価なものが多いため、中古品の需要が低く、買取価格がつきにくいです。
Q.店頭への持ち込み時に必要なものは?
買取が予想される場合、必ず本人確認書類(免許証、保険証、在留カード等)をご持参ください。無料引き取りの場合は不要ですが、念のため持っていくと安心です。

【まとめ】寿命を迎える前に、安全性とコストの両面から手放すのが最善

出張買取のアシスト 家電買取に実績と自信があります!

電子レンジの寿命は約10年です。特にオーブンレンジ・スチームオーブンレンジは故障しやすいため、8~10年目を基準に早めの買い替え判断が必要です

処分には手間と費用がかかるので、まだ使える電子レンジは買取や無料引き取りを検討するのがよいでしょう。

出張買取のアシストでは「10年以内・不具合なし」のオーブンレンジ・スチームオーブンレンジを買取しています。値段がつかなくても無料引き取りまで一括相談可能です。
単機能電子レンジも「10年以内・不具合なし」なら店頭持込で無料引き取りが可能です。

買取・引き取りできるかどうか、まずは査定してみてください。

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