冷蔵庫は一度購入すると長く使えるとはいえ、10年を超えると故障するものが増え、高額な出費が発生します。
冷蔵庫は家電製品のなかでも高額なものが多く、購入が必要になると急な出費に戸惑う方も多いのではないでしょうか。ただ。冷蔵庫は安くなる時期があるため、ベストな買い替え時期を狙うことでお得に買い替えできます。
そこで今回は、 冷蔵庫の安い時期はいつなのか、代表的な家電量販店のセール、おすすめの冷蔵庫の機種などを解説します。
冷蔵庫の安い時期はある程度決まっている!
冷蔵庫は小型モデルで数万円、大型のモデルになると20〜30万円程度、なかには40万円を超えるものもある高額な家電製品です。そのため、できるだけ安く購入したいと考えている方も多いでしょう。
実際に、冷蔵庫は1年のうちで安い時期と安くない時期が存在します。
急に故障した場合は買い替え時期を選べませんが、年数が経過しており、「そろそろ買い替え時期かな?」と感じている方は、 安くなるタイミングを狙うのがおすすめです。
安くなる時期はおおまかに決まっているため、どのような時期に安くなるのか把握しておくことで、冷蔵庫の買い替えを進めやすくなります。
冷蔵庫をお得に購入できる主なおすすめの時期
冷蔵庫は、不定期のセールで安くなるケースもありますが、一年のうちで決まったタイミングで安くなるため、いつ安くなるのかを把握しておくことで、お得に買い替えやすくなります。
また、故障して買い替えるとなると、買い替えのタイミングを選べないため、年数がたった冷蔵庫は故障する前に、 タイミングを狙って買い替えを進めることがポイントです。
では、冷蔵庫をお得に買い替えるために、おすすめの時期はいつなのか見ていきましょう。
モデルチェンジ時
冷蔵庫は毎年、新しいモデルが販売されるため、新製品と型落ちモデルの入れ替え時期は値段が安くなるタイミングの一つです。
具体的には、新モデルの冷蔵庫が登場するのは毎年10〜11月であるため、新製品が登場する2〜3ヵ月前にあたる8〜9月は、機種の入れ替えに伴い、店頭に並んでいる製品が安くなります。
1年前のモデルであっても、新製品と性能やデザインが大きく変わることはないため、新製品にこだわりがない方は、型落ちになる機種の購入を検討してみるとよいでしょう。
さらに、新製品が登場したての10〜11月は、当然価格も高く設定されていますが、よほど売れ筋の商品でない限り、新製品の在庫がなくなることはありません。そのため、新製品として仕入れた在庫を減らすために、新製品が登場した1〜2ヵ月後にあたる12〜1月ごろから、少しずつ値段が下がっていくため、 新製品を安く購入するなら12〜1月が狙い目です。
また、12〜1月は年末年始のセールと重なることもあり、新しいモデルを安く購入できる可能性が高いといえます。
ボーナス時期
7月と12月は、消費者がボーナスを得るタイミングであり、「ボーナスが入ったら大きな買い物をしよう」と考えている方が多い傾向にあります。
とくに、冷蔵庫をはじめとする高額家電は、普段の買い物ではなかなか手が出せない価格であるため、ボーナスを使って購入したい方が大勢います。
そのような消費動向に合わせて、家電量販店では高額家電を積極的に販売しようと、セールや値引きを強化している可能性が高く、お得に買い替えするのにおすすめです。
「値段交渉が苦手……」という方でも、セールやポイント還元などでお得に購入できる可能性が高いので、ボーナス時期に買い替えを検討してみるとよいでしょう。
決算セール時
家電量販店の決算時期も冷蔵庫をお得に買い替えできるチャンスです。
決算時期は、「 利益や財務状態を明確にするための期間」ともいえます。そのため、各家電量販店でも決算時期は通常の月よりも目標が高く設定されており、値引きやセール、ポイント還元などを積極的におこない、売上を獲得しようと注力しています。
なお、各家電量販店の決算時期は以下のとおりです。
家電量販店 | 決算時期 |
---|---|
ノジマ | 中間決算:9月、総決算:3月 |
ヤマダ電機 | 中間決算:9月、総決算:3月 |
ケーズデンキ | 中間決算:9月、総決算:3月 |
ヨドバシカメラ | 中間決算:9月、総決算:3月 |
コジマ | 中間決算:8月、総決算:2月 |
ビックカメラ | 中間決算:8月、総決算:2月 |
このように、家電量販店ごとに決算時期がやや異なるため、決算セールを狙う場合は時期を確認するようにしてください。
年末年始
冷蔵庫は 12月〜翌年1月の年末年始も安くなるタイミングの一つです。
家電量販店は年末なので在庫処分をしたい、消費者はボーナスが入って懐事情に余裕があるというタイミングであり、積極的に販売したい家電量販店と、消費者の購買意欲の高まりが一致することから、セールや値引きなどが積極的におこなわれる時期だからです。
また、冷蔵庫の新製品が登場したばかりの10〜11月から、年末年始にかけて値段が下がるタイミングでもあります。
このように、家電量販店の在庫事情や消費者の懐事情、新製品が登場のタイミングなど、複数の条件が重なるため、新しく高機能なモデルを安く購入できるチャンスなのです。
新生活応援シーズン
2月から4月は新生活のスタート時期にあたり、引っ越しを計画している人が増え、引っ越しに伴い必要な生活家電を買いそろえる方が増えます。
新生活で家電の購入者が増えることから、家電量販店では「新生活応援セール」を開催することが多く、冷蔵庫を含むさまざまな家電製品を安く購入できる機会だといえます。
さらに、複数の家電製品を同時に購入する場合は、値引き交渉がしやすいのもポイントです。まとめ買いで積極的に値引きしてくれたり、ポイント還元率をよくしてくれたりするところもあるため、お得に購入できるところを探すとよいでしょう。
その他の安く購入できるかもしれない時期
冷蔵庫が安く購入できる時期について解説しましたが、年末年始やモデルチェンジ時期などの決まったタイミング以外でも、 お得に購入できるかもしれない時期があります。
では、どのようなタイミングで冷蔵庫が安くなる可能性があるのか見ていきましょう。
不定期セール
家電量販店では、毎年おこなわれる年末年始のセールやモデルチェンジ時期に旧品となる冷蔵庫を安くする施策のほか、以下のように不定期でおこなうセールもあります。
- 在庫一掃セール
- 季節のセール(ゴールデンウイークセール、ブラックフライデーセールなど)
- 土日のセール
- 新店オープンセール
- リニューアルオープンセール
このような不定期のセールがあります。いつおこなわれるのか明確に決まっているわけではないため、チラシやアプリのお知らせなどを見て確認する必要があります。
ネット通販のセールイベント
ネット通販のセールイベントでも、冷蔵庫を安く買える可能性があります。
【Amazonのセール】
- 初売りセール
- タイムセール祭り
- 新生活応援セール
- プライムデー
- Amazonブラックフライデー
- Amazonサイバーマンデー
- 年末の贈り物セール
【楽天市場のセール】
- 楽天お買い物マラソン
- 楽天スーパーセール
- 超ポイントバック祭
- 楽天ブラックフライデー
- 楽天イーグルス感謝祭
- 楽天サプライズデー
このように、Amazonや楽天市場では、数多くのセールを実施しています。決まったタイミングで実施されているセールもあれば、不定期開催のセールもあります。
冷蔵庫も セールの対象品として安く購入できることがあるため、積極的にチェックしてみましょう。
代表的な家電量販店のセール
これまで冷蔵庫を安く購入できる基本のタイミングについて解説しましたが、家電量販店ごとに特徴的なセールやタイミングが異なります。
ここでは、 家電量販店ごとの代表的なセールを解説します。
ノジマ
ノジマでは、1年を通してさまざまなセールを開催しており、冷蔵庫を安く買えるタイミングが複数回あります。
たとえば、中間決算の9月、総決算の3月に合わせて決算セールが定期的におこなわれています。さらに、初売りセールやゴールデンウィークセール、ブラックフライデーセールなど、季節のセールがあるほか、8月には創業祭セールもおこなわれていた実績があります。
ほかの家電量販店と比較して、 セールの回数が多いという特徴があるため、こまめにチェックすると冷蔵庫を安く手に入れられる可能性が高まります。
ヤマダ電機
日本最大の家電量販店であるヤマダ電機は、全都道府県に店舗を持っていることが特徴であり、 居住場所を問わずセールに参加しやすい点が魅力の一つです。
中間決算が9月、総決算が3月であるため、9月前後の7月末〜10月上旬に中間決算セールがおこなわれ、1月下旬〜3月下旬に総決算セールがおこなわれます。
また、初売りセールやブラックフライデーセール、歳末セールなども定期的に開催されています。
ヤマダ電機は家電のほか、日用品やキッチン雑貨、食器なども取りそろえていることに加え、リフォームにも対応しているため、セール時期は家電以外の商品・サービスも安くなりやすいのでおすすめです。
ケーズデンキ
ケーズデンキもヤマダ電気と同様に、中間決算が9月、総決算が3月であり、中間決算前の8月末〜9月上旬に中間決算セールがおこなわれ、2月中旬〜3月下旬に総決算セールがおこなわれます。
そのほか、歳末セールや初売りセールなども定期的に開催しているほか、アプリやチラシで不定期にセールを実施しているケースもあります。
ヨドバシカメラ
ヨドバシカメラは3月の総決算に合わせて、2月中旬から3月下旬にかけて決算セールがおこなわれていたり、季節のセールとして夏先取りセールやゴールデンウイークセール、オータムセールなどが開催されています。
また、ブラックフライデーセールにも力を入れており、6,000品目がセール対象になった実績もあります。
ヨドバシカメラのカード会員になると、最大11%のポイント還元を受けられるため、 ポイント還元率の高さも魅力といえるでしょう。
コジマ
コジマは8月の中間決算に合わせて7月下旬〜8月末に中間決算セールを実施しており、2月の総決算に合わせて1月中旬〜2月末に総決算セールを実施しています。
また、年末年始にも定期的にセールを実施ているため、チェックしてみるとよいでしょう。
なお、コジマはビックカメラのグループ会社であるため、コジマポイントはビッグポイントへと交換可能です。 コジマのポイントなら、使い先に選択肢が増えるのは魅力だといえるでしょう。
ビックカメラ
ビッグカメラは中間決算が8月、総決算が2月であるため、中間決算セールは8月前後、総決算セールは2月前後に実施されます。ヤマダ電気やケーズデンキとは異なるタイミングで決算がおこなわれるため、 決算セールともにやや異なるタイミングで実施されていることが特徴です。
また、ビッグカメラは巨人が優勝するとセールを実施しています。野球ファンの方でなければ気付きにくいかもしれませんが、巨人が優勝したときはビッグカメラのセール情報に注目してみてください。
総合的に安いのは12月〜翌年1月!
これまで冷蔵庫をお得に購入できる時期を解説してきましたが、最も おすすめの時期は12月〜翌年1月です。
12月〜翌年1月は、歳末セールや初売りセールといった目玉セールがおこなわれる時期であることに加え、ボーナス時期が重なることから、家電量販店も積極的に家電を販売する時期にあたるからです。
さらに、冷蔵庫の新製品が発売される10〜11月から数か月経ち、新製品の値下げが始まる時期でもあるため、さまざまな要因が重なって、最新モデルの冷蔵庫を安く購入できる可能性があります。
また、家電量販店の総決算時期にあたる2〜3月も、安く購入できるチャンスがあるため、年末からの数か月間でお得な冷蔵庫を探してみるのがおすすめです。
2024年時点での各社おすすめの冷蔵庫
「冷蔵庫を安く購入できるタイミングはわかったけれど、機種が多すぎて迷う……」という方も多いでしょう。
ここでは、 2024年時点でおすすめの冷蔵庫を、容量・メーカー別に紹介します。
【150L以下】AQUA AQR-14N
2022年に発売されたAQUAの2ドア冷蔵庫「AQR-14N」は、スクエア型のフラットでスタイリッシュなデザインが特徴です。
凹凸がないため、壁にぴったりと寄せて設置でき、キッチンスペースに余裕がなくても置きやすいデザインとなっています。
冷蔵室内に低温フリーケースがあるため、 刺身などの生鮮食品を低温で保存しておきたいときに使いやすいのも魅力です。
機種名 | AQUA AQR-14N |
---|---|
容量 | 135L |
横幅 | 495mm |
扉の開き方 | 右開き |
自動製氷機能 | なし |
【150~200L以下】パナソニック NR-B17HW
パナソニックの「NR-B17HW」は、2022年に発売されたモデルであり、168Lの容量でありながら、横幅が小さいため、 狭いスペースにも置きやすいことが特徴です。
また、ツヤ消し加工をしたマットな質感となっており、部屋に馴染みやすいほか、静音設計にこだわられているため、動作音が気になりにくいのも魅力です。
機種名 | パナソニック NR-B17HW |
---|---|
容量 | 168L |
横幅 | 480mm |
扉の開き方 | 右開き |
自動製氷機能 | なし |
【200~400L】日立R-V38RV-N
日立の「R-V38RV-N」は375Lの容量があるため、 2人暮らしの方におすすめの冷蔵庫です。
食品を急いで冷やしたいときに使える「サッと急冷却」や乾燥を抑える「うるおい野菜室」「うるおいチルド」などが採用されており、機能性も高いモデルとなっています。
機種名 | 日立 R-V38RV-N |
---|---|
容量 | 375L |
横幅 | 600mm |
扉の開き方 | 右開き |
自動製氷機能 | あり |
【400~500L】東芝 GR-U470GZ
しっかりと容量がありつつ、横幅がスリムな東芝の「GR-U470GZ」は、専用アプリの「IoLIFE」によって、 食材の管理がアプリ上ででき、買い物忘れや買いすぎを防止できる高機能モデルです。
さらに、野菜を10日間新鮮に保存できる「もっと潤う摘みたて野菜室」や、肉や魚の鮮度とおいしさを維持できる「氷結晶チルド」「速鮮チルド」「解凍モード」なども搭載しています。
また、野菜室が中段にあるため、冷凍食品をあまり利用しない、野菜をたくさん保存したいという方にもおすすめです。
機種名 | 東芝 GR-U470GZ |
---|---|
容量 | 465L |
横幅 | 600mm |
扉の開き方 | 右開き・左開き |
自動製氷機能 | あり |
【500~600L】三菱電機 MR-MZ54H-XT
三菱電機の「MR-MZ54H-XT」は、プレミアムラインかつ大容量の冷蔵庫です。
AIが搭載されているため、扉の開閉による温度変化や湿度を感知し、部分ごとに最適な温度に調整してくれます。また、肉や魚、野菜を冷凍しなくても新鮮に長期間保てる「氷点ストッカーD A.I.」や、解答不要で冷凍した食材を調理に使える「切れちゃう瞬冷凍A.I.」などを採用しています。
機種名 | 三菱電機 MR-MZ54H-XT |
---|---|
容量 | 547L |
横幅 | 650mm |
扉の開き方 | 観音開き |
自動製氷機能 | あり |
買い替える場合は買取や下取りを利用するとさらにお得
冷蔵庫は家電リサイクル法の対象家電であり、定められたルールに従って処分しなければなりません。
処分方法については、家電量販店に引き取りを依頼したり、不用品回収業者に回収してもらったりする方法があるほか、自分でリサイクル券を購入し、指定の処分場所に持ち込む方法もあります。
いずれの場合でも、「リサイクル料金」と自分で収集場所に持ち込む以外は「収集運搬費」を支払わなければなりません。
このように、冷蔵庫を処分するにはお金がかかるため、不用品になったからといってゴミとして処分するのはおすすめしません。 不要になった冷蔵庫は、いったん買取や下取りを検討するとよいでしょう。
というのも、人気メーカー・機種のものは高額買取につながるケースがあり、お金をかけて処分するよりも、むしろ手元にお金が残って手放せる可能性があるのです。冷蔵庫を買取・下取りしてもらえれば、新たに購入する冷蔵庫の購入費用に充てることもできるため、選択肢が広がります。
古くなった冷蔵庫は「処分」ではなくアシストで「買取」!
不要となる冷蔵庫をどのように手放すか悩んでいる方は、「処分」ではなく、 リサイクルショップ出張買取のアシストの「買取」を利用するのがおすすめです。
アシストでは、冷蔵庫をはじめとする各種家電や家具、衣料品など、以下のとおりさまざまな品目の買取に対応しています。
【アシストの買取対象品目】
- 家電
- 家具
- 楽器
- パソコン
- オーディオ
- 電動工具
- カー用品
- スポーツ用品
- ベビー用品
- カメラ
- 自転車
- 物置
- ガレージ
- 厨房機器
- ブランド食器
- アウトドア用品
- おもちゃ
- お酒
- 美容機器
- キッチン用品
- 介護用品
- オフィス用品・事務機器
冷蔵庫に限らず、家に不用品がある方は、アシストにまとめて査定を依頼するとよいでしょう。
なお、アシストは出張買取、店頭買取、宅配買取から、要望に合わせて査定方法が選択可能です。冷蔵庫は持ち運びが負担になるケースが多いため、出張買取制度を利用するのが便利です。
まとめ
今回は冷蔵庫を安く購入できるタイミングについて解説しました。
最後に今回の記事をおさらいしておきましょう。
〇冷蔵庫をお得に購入できる主なおすすめの時期
- モデルチェンジ時
- ボーナス時期
- 決算セール時
- 年末年始
- 新生活応援シーズン
〇その他の安く購入できるかもしれない時期
- 不定期セール
- ネット通販のセールイベント
〇総合的に安いのは12月〜翌年1月!
〇2023年時点での各社おすすめの冷蔵庫
- 【150L以下】AQUA AQR-14N
- 【150~200L以下】パナソニック NR-B17HW
- 【200~400L】日立R-V38RV-N
- 【400~500L】東芝 GR-U470GZ
- 【500~600L】三菱電機 MR-MZ54H-XT
〇買い替える場合は買取や下取りを利用するとさらにお得
- 古くなった冷蔵庫は「処分」ではなくアシストで「買取」するのがおすすめ
冷蔵庫は高額な家電ですが、買い替えのタイミングを見極めることができれば、お得に購入できる可能性があります。また、買い替えと同時に処分方法に悩みがちな家電の一つですが、完全に故障する前に買い替えを検討し、不用となる冷蔵庫は買取に出すのがおすすめです。
冷蔵庫の買い替えを検討している方はアシストの査定を受け、できるだけ安く買い替えをおこないましょう。