引っ越し時には、荷物を詰める段ボールが必要になります。しかし段ボールの入手方法やサイズなど、わからないことが多いでしょう。

そこで本記事では、引っ越しに使う段ボールを安く入手する方法や、必要なサイズの選び方などについて詳しく解説します。

引っ越しの段ボール選びでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

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段ボールを安く入手する方法

引っ越しにはさまざまな費用がかかるため、使用する段ボールはできるだけ安く入手したいものです。

段ボールを安く入手するには、どんな方法があるのでしょうか。ここでは、以下の4つの方法を紹介します。

ホームセンターやインテリアショップで購入

ホームセンターやインテリアショップで段ボールを購入するのは、最も一般的で簡単な方法です。

また、ホームセンターならバラ売りに対応しています。1~2枚だけ必要なときにも、便利だといえるでしょう。

インターネットで購入

インターネットではさまざまな種類の段ボールが購入可能です。引っ越し時は、衣類などの比較的軽い荷物や本のように重いもの、パソコンのような精密機器も運ぶ必要がありますね。

インターネットなら、それらに適した強度や大きさの段ボールを入手できるでしょう。

引っ越し業者から無料で入手

多くの引っ越し業者では、利用者に段ボールを無料で提供しています。以下は、大手引っ越し業者からもらえる段ボールのサイズと枚数です。

業者名 無料で提供される段ボールのサイズ・枚数
アート引越センター SとMサイズを合計最大20枚
(枚数は手配内容による)
アーク引越センター 最大50枚
サカイ引越センター 大小2種類を最大50枚
ハート引越センター 各サイズの合計最大50枚
M(W485×D365×H335mm)
S(W390×D330×H300mm)
ハンガーBOX(W480×D740×H100mm)
和装用(W860×D370×H180mm)
アリさんマークの引越社 最大50枚
日本通運 「単身パック当日便」のみ最大10枚
引越し本舗 大小2種類を最大50枚

上記は2023年6月22日の確認内容ですが、変更になっている可能性があります。また、契約プランによって異なる場合もあります。

引っ越し業者に依頼する際は、無料でもらえる段ボールの枚数を確認しておきましょう。

スーパーやコンビニから無料で入手

スーパーやコンビニから中古の段ボールをもらうのも、1つの方法です。

しかし、中古段ボールには以下のようなデメリットがあります。

  • 汚れや匂い、害虫やその卵が付着している可能性がある
  • 劣化や破損から強度が落ちている可能性がある
  • 大きさが不ぞろいで、積み上げや運搬がしにくい

スーパーやコンビニの中古段ボールは、できるだけ避けたほうがよいでしょう。

段ボールのサイズの選び方

引っ越しに使う段ボールのサイズは、どのように選べばよいのでしょうか。よく使われるのはS・M・Lの3つのサイズです。

ここでは、各サイズの段ボールが何を入れるのに適しているか紹介していきます。

Sサイズ(3辺合計100cm)

Sサイズの段ボールは、重いものや割れものを入れるのに適しています。

書籍などの重いものを大きな段ボールに入れると持ち運びが大変ですし、食器類は重い上に割れやすいため、大きな段ボールに入れるのは厳禁です。

段ボールが重さに耐えきれずに破損する危険性もあります。

重いものや割れものは、Sサイズの段ボールに小分けして入れましょう

Mサイズ(3辺合計120cm)

Mサイズの段ボールは、生活用品や小型家電、雑貨を入れるのに適しています。

たとえば、フライパンやケトルなどのキッチン用品、ラジオやドライヤー、時計などです。これらはSサイズだと小さすぎて入れにくいため、Mサイズの段ボールがおすすめです。

Lサイズ(3辺合計140cm)

Lサイズの段ボールは、軽くて壊れにくくかさばるものを入れるのに適しています。たとえば衣類や靴、バッグ、タオル類などです。

大きな段ボールに重くて小さなものをたくさん詰めると、持ち運びが大変になります。また、壊れやすいものは衝撃で割れてしまう可能性があるでしょう。

軽くて壊れにくいものなら、大きな箱に入れても安心ですね。

必要な段ボールの枚数

引っ越しには何枚程度の段ボールが必要なのでしょうか。

下は、部屋の間取り別に必要な段ボールの枚数を示した表になります。

部屋の間取り 必要な段ボールの枚数
1R・1K 10~15枚程度
1DK 20~40枚程度
2DK 40~60枚程度
3DK 50~80枚程度
4LDK 80~120枚程度

ただし、同じ間取りであっても家族の人数によって必要な段ボールの枚数は異なります。

下は、家族の人数別に必要な段ボールの枚数を示した表です。

家族の人数 必要な段ボールの枚数
1人暮らし 10~20枚程度
2~3人 30~40枚程度
4~5人 50~80枚程度

部屋の間取りとともに、家族の人数も考えに入れて段ボールの枚数を考える必要がありますね。

たとえば、2DKなら部屋の間取りから考えると40~60枚程度の段ボールが必要ですが、1人暮らしなのか2人以上なのかで、必要枚数が異なってきます。

さらに人によって荷物の量も違うため、表内の枚数は目安として考えてください。

段ボールを選ぶときの他のポイント

ここまで、段ボールの入手方法や、必要なサイズ、枚数などを解説してきました。

次に、段ボールを選ぶときの他のポイントについてお話しします。

ポイントは以下の3つです。

できるだけ新しい段ボールを選ぶ

中古の段ボールを使用する場合は、できるだけ新しいものを選びましょう。

古くて劣化した段ボールは破損しやすく、引っ越しには適しません。また、古いダンボールを引っ越しに使うと、荷物に汚れや匂いが付く場合があります。

中古段ボールはおすすめできませんが、使う場合はできるだけ新しいものを選ぶことが大切です。

手穴付きなどの便利な機能がついた段ボールを選ぶ

便利な機能がついた段ボールを選ぶこともポイントです。引っ越し用の段ボールには、以下のようなものがあります。

  • 手穴付き段ボール:手を入れる穴が両側にあって持ち運びが楽
  • ハンガーボックス:服をハンガーに掛けたまま運搬できるためシワになりにくく、荷ほどき後もそのままクローゼットに収納可能
  • 記入欄付き段ボール:段ボールの外面の記入欄に書き込むことで内容物が一目でわかる

中身が損傷しにくい厚みの段ボールを選ぶ

通常、引っ越しに使用する段ボールは「Aフルート」と呼ばれるものです。Aフルートの厚みは5mmで、一般家庭の引っ越し用に十分な強度があるとされています。

しかし、特に重量のあるものやどうしても必要な場合は「Wフルート」を選びましょう。Wフルートの厚みは8mmで強度が高いため、重量のあるものの運搬に使用されています。

段ボールへの詰め方

引っ越しの際、段ボールへの荷物の詰め方は重要なポイントだといえます。

なぜなら、詰め方次第で荷物の破損が防げたり、段ボールが重くなり過ぎず運搬が容易になったりするからです。

では、どのように詰めればよいのでしょうか。ここでは、荷物の種類別に詰め方を紹介しましょう。

本の詰め方

本は重いので、安易に詰め込まないことが肝心。Sサイズの段ボールに小分けして詰めます。

文庫本は1箱20~30冊、コミックなら15~20冊が目安。立てて詰めると本が傷みやすいため、平積みにするのがコツです。

食器の詰め方

食器は壊れやすい上に重いため、Sサイズの段ボールに丁寧に詰めましょう。個別に新聞紙などで包み、箱の底には緩衝材を敷いておきます。

皿は立てて、コップは伏せて詰め、耐熱ボールのような重いものは横向きに入れましょう。衝撃に強い方向に重みが加わるようにして入れるのがコツです。

最後に、隙間に新聞紙などを詰めると中で動きにくくなりますね。

衣類の詰め方

衣類はLサイズの段ボールに詰めます。デニムのように重みのあるものは底に、Tシャツのように軽いものは上に入れましょう。

さらに、ブラウスのようにシワになりやすい衣類は一番上に乗せます。また、可能な場合はハンガーボックスを利用するのも手。

精密機器の詰め方

パソコンなどの精密機器は、購入時の箱があれば使用するのがベスト。無い場合はPC専用段ボールに、緩衝材を使って丁寧に梱包します。

記憶媒体などは小さなケースに入れた上で、段ボールに詰めましょう。

段ボールが不足したときの対処

引っ越しの準備中や当日に、段ボールが不足した場合はどうすればよいのでしょうか。

できるだけ安く、しかも迅速に少量の段ボールを入手する必要があります。

おすすめの対処法は以下の2つです。

ホームセンターで追加購入

近くのホームセンターで、不足分の段ボールを購入することができます。ホームセンターならバラでの購入が可能なので、わずかな量が必要なときに便利ですね。

ただし、段ボールならどんな種類でもOKというわけではありません。必要な段ボールの大きさや強度を確認してから買いに行きましょう。

引っ越し業者に依頼して無料で入手

多くの引っ越し業者では、規定枚数の段ボールがもらえます。 まだ枚数に余裕がある場合は、業者へ連絡すれば追加でもらえるでしょう。

引っ越し当日に段ボールが足らなくなった際も、通常は業者のトラックに予備があるので作業員に相談してみるのがおすすめ。

ただし、すでに無料枚数を使い切っている場合は、有料になるケースもあります。

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まとめ

本記事では、引っ越しに使う段ボールの入手方法やサイズ、選び方について詳しく解説しました。

ポイントは以下のとおりです。

  • 多くの引っ越し業者では規定枚数の段ボールがもらえる
  • ホームセンターならバラで段ボールを購入可能
  • スーパーやコンビニの中古段ボールはできるだけ新しいものを選ぶ
  • 書籍や食器などの重いものはSサイズの段ボールに詰める
  • 必要な段ボール枚数は部屋の間取りや家族の人数から導き出す
  • 段ボールを選ぶポイントは、新しい・便利な機能がある・十分な強度がある
  • 段ボールへの荷物の詰め方は内容物によって異なる
  • 段ボールが不足したら、業者に相談すると無料でもらえる場合も

段ボールは引っ越し業者から無料提供されるものを使い、不足分をホームセンターで入手したり、業者に追加依頼したりするのがおすすめです。

また、適切なサイズの段ボールに正しく荷物を詰めることも重要なポイントですね。

本記事を参考に、スムーズに引っ越し準備を整えて行きましょう。

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