ホームパーティー用に買ったお酒や、プレゼントとしてもらったお酒などが家に溜まって困っており、「飲む機会がないし、場所を取るから手放したい」と考えている方もいるでしょう。
しかし、お酒の種類や状態によっては高額買取が期待できるものもあり、単にごみとして処分してしまうのはもったいない可能性があります。
そこで今回は、お酒を売る方法や売るときの注意点などを解説します。「今後お酒を買取してもらうかもしれない」という方はぜひ最後までご覧ください。
お酒を売る方法は主に3つ
ひとえに「お酒」といってもさまざまな種類があり、数百円〜数千円で気軽に購入できるものもあれば、希少性が高く1本数十万円を超える高級なものもあります。
いくら飲まないとはいえ、価値あるお酒をごみとして処分するのはもったいないため、「せっかく手放すならお酒を売りたい」という方も多いでしょう。
お酒を売る方法は主に以下の3つの方法があります。
- リサイクルショップや総合の買取専門店に売る
- お酒の買取専門店に売る
- フリマアプリで売る
どのような方法で売るのかによって、買取価格や手順などに違いがあります。そのため、 売り方によるメリット・デメリットを押さえて、適した方法を選択することが大切です。
では、売り方ごとに、具体的にどのような違いがあるのか見ていきましょう。
リサイクルショップに売る
お酒が大量に余っている、数本だけ売りたいなど、売る量にかかわらず便利なのがリサイクルショップに出す方法です。
ここでは、リサイクルショップでお酒を売るときのメリットやデメリットを解説します。
出品や発送の手間が省ける
リサイクルショップはお酒に限らず、家具や家電、財布、バッグ、衣料品など幅広い品目を買取対象としているのが特徴であり、お酒以外の不用品をまとめて持ち込んで買い取ってもらえます。
そのため、部屋の模様替えや引っ越しなどで不用品が大量に出たときは、 一気に処分できるうえに、高額買取の対象品目があれば思わぬお金になる可能性があるのでおすすめです。
さらに、リサイクルショップは駅近の場所やショッピングモールの中などに店舗展開しているところも多く、持ち込みの負担がそれほどかからないのも魅力的なポイントです。
たとえば、フリマアプリでお酒を売るときは、写真を撮影して説明文を記入し、さらに配送手配まで自分自身で行わなければなりません。しかし、リサイクルショップなら、不用品を持ち込むだけで手続きを完了できるので、 手間をかけずにお酒を手放したいという方にも適した方法だといえるでしょう。
店舗によって買取ができないものもある
お酒を含むさまざまな不用品を買い取ってくれるリサイクルショップですが、必ずしも買い取ってもらえるとは限りません。
たとえば、お酒の中でも賞味期限の短いビールや日本酒は、買取不可としているところがあります。また、買取可能であっても、賞味期限が6ヶ月以上残っていることを条件としているところもあります。
そのほか、お酒の状態や種類によって買取不可となるものもあるので、「せっかく持ち込んだのに買い取ってもらえなかった」と無駄足になる可能性がある点には注意しましょう。
買取の流れ
リサイクルショップにお酒を持ち込んだときは、以下のような流れで買取が行われます。
1.店舗に不用品を持ち込む。
2.店舗の窓口で受付をおこなう。査定してもらいたい品物を渡し、番号札を受け取る。
3.査定(査定時間は20分前後が一般的ですが、混んでいるときは1時間以上かかることもある。)
4.番号札に記載されている番号が呼び出されるので、査定結果を確認する。
5.査定結果を確認。査定結果に納得できれば、買取成立となる。
6.身分証の確認・コピー、買取契約書にサインを行い、査定金額分の現金を受け取る。
以上が基本的な買取の流れとなります。受付を済ませれば待つだけなので、手間をかけずに売りたい方にもおすすめです。
なお、 査定金額に納得できない場合は、その後の手続きを進めずに品物を持ち帰ることも可能です。「査定金額が相場より安かったのに売ってしまったかもしれない……」と後悔することのないよう、査定結果をしっかりと確認しましょう。
買取に必要なもの
リサイクルショップで査定を依頼するときは、「 査定してもらいたい品物」と「 身分証明書(運転免許証、マイナンバーカードなど)」が必要です。
リサイクルショップなどの買取を実施しているところでは、営業するうえで公安委員会から古物商許可を取得しなければなりません。古物商許可とは、法人・個人が「古物営業法」で定められている古物を売買または交換する際に取得が必要になるものです。
そして、古物営業法において、「本人確認義務」が定められています。
というのも、リサイクルショップに持ち込まれる品物の中には、盗んだものやコピー品などが入っている可能性があり、トラブルが発生したときに流通経路を特定しやすくするために身分証明書の確認が義務付けられているのです。
身分証明書をコピーし、買い取った品物と一緒に保管しておくことで、不正品であると発覚したときに調べやすくなるため、身分証の提示を求められます。
お酒を取り扱っていない店舗があることに注意
ひとえにリサイクルショップといっても、取り扱っている品物は店舗ごとに異なります。
種類や賞味期限などにかかわらず、お酒自体の買取を行っていないところもあるので、リサイクルショップに持ち込むときは事前に買取対象品目を確認しておくようにしましょう。
お酒の買取専門店に売る
リサイクルショップとは異なり、お酒だけの買取を行っているお酒の買取専門店に持ち込むのも選択肢の一つです。あくまでお酒だけが買取の対象品目となるため、引っ越しやリフォームなどで不要品が大量に出た場合は不向きでしょう。
お酒の買取専門店はリサイクルショップとは異なるメリット・デメリットがあるので、どのような特徴があるのか解説します。
お酒のプロが査定してくれる
お酒の買取専門店では、目利きがよかったり、ソムリエの資格を持っていたりと、お酒に関する専門知識を持ったプロのスタッフが査定してくれるのが魅力です。
お酒の価値を適正に判断して査定してくれるため、相場とかけ離れた金額を提示されるリスクを軽減できます。リサイクルショップでは、さまざまな品物を査定するため、必ずしもお酒の専門知識を持ったスタッフが査定してくれるとは限りません。
「年代物のお酒でかなり価値があるはず」というお酒については、お酒の買取専門店で査定を受けてみるとよいでしょう。
悪質な業者には注意
「お酒の買取専門店なら、正しく価値を判断してくれるだろう」と安心し、業者の言葉を信じ切るのはおすすめしません。お酒を専門に買い取っている業者の中には、いわゆる「悪徳業者」と呼ばれる、悪質なサービスを提供しているケースがあるからです。
たとえば、本物で価値のあるお酒にもかかわらず、「残念ながら偽物ですが、〇〇円で買取させていただきます。」というように、偽物だと嘘をついて安く買い叩く手法があります。顧客目線で考えると、「偽物なんてショック……とはいえ、値段を付けてくれるし手放せるならいいかもしれない」と誤った考え方になりがちです。
お酒を専門に買い取っているところだから大丈夫と安心することなく、悪徳業者に騙されないためにも最低限の知識を持ち、業者の言っていることを鵜呑みにしないようにしましょう。
フリマアプリやネットオークションで売る
お酒を売る方法はリサイクルショップや専門店など業者に買い取ってもらう方法のほか、フリマアプリやネットオークションによる個人売買もあります。
では、お酒をフリマアプリやネットオークションで売るときのメリット・デメリットを見ていきましょう。
スマホから手軽に出品できる
お酒をフリマアプリやネットオークションで売る場合、 24時間いつでも気が向いたときに出品できるのが魅力です。
リサイクルショップなどを利用する場合、店舗の営業時間内に持ち込まなければなりませんが、フリマアプリやネットオークションなら、早朝や寝る前の空き時間などの隙間時間を利用して出品可能です。
出品方法は、写真を撮影して説明文を記入するだけなので、スマホとインターネット環境さえあれば自宅から手続きを完了できます。
度数の高いお酒は売れない場合もある
度数の高いお酒は、発送の際に制限がかかる可能性があります。
というのも、国内で遠方の地域で発送する場合の輸送手段の多くは航空輸送になりますが、航空輸送ではアルコール度数が70%より高いお酒の輸送が禁止されています。なお、配送業者によっては、アルコール度数が70%のお酒の引き受け自体が禁止されているところもあるので、陸送でも発送できないことがあります。
さらに、アルコール度数が24%以上かつ容量が5リットル以上のお酒も航空輸送が禁止となっているからです。こちらは、航空輸送ができないので、陸送になります。配送日数がかかることを購入者に伝えておく必要があるでしょう。
さらに、アルコール度数の高いお酒は、フリマアプリやネットオークションのサービスが新型コロナウイルス関連の出品禁止物に該当するとして出品を制限しているケースもあります。
メルカリ
ヤフオク!
このように、フリマアプリやネットオークションのサービスによっては、一部のお酒の出品を禁止しているケースもあるので、事前にルールを確認したうえで利用しましょう。なお、 出品ガイドラインは定期的に内容が更新されるので、出品するタイミングで都度確認することをおすすめします。
このように、アルコール度数の高いお酒を中心に、出品や発送のときに何らかの制限がかかる可能性があり、さまざまなルールを確認したうえで出品する必要があります。
梱包に手間がかかる
フリマアプリやネットオークションでは、業者を挟まないため手数料を抑えて取引できる分、梱包や発送も出品者が行わなければなりません。
デリケートなものが多いお酒は、配送中に破損しないように緩衝材を入れたり、梱包材の中に余分なスペースができないように気を配ったりしなければなりません。また、お酒に合った資材で梱包しなければ、余分な送料が発生するでしょう。
さらに、お酒にはそれぞれ適した保存温度があります。配送中の急な温度変化によってお酒が劣化し、購入者からクレームを受ける可能性があるので、 冷蔵での保存が適しているお酒はクール便を利用するようにしましょう。
このように、梱包や配送方法にまで出品者が気を遣わなければならないため、気軽に出品できるとはいえ、取引完了までは手間がかかると言えます。
当事者間のトラブルが多い
フリマアプリやネットオークションを使ってお酒を出品する場合、個人間のやり取りとなるのでトラブルになりやすいことも懸念点でしょう。
発送したのに購入者から商品が届いていないと言われる、商品状態を正しく記入したつもりが、クレームになったなどのトラブルが起こりえるでしょう。また、無理な値引きを要求されたり、購入者とのコミュニケーションがスムーズに取れなかったりするトラブルもあります。
トラブルの内容によっては、運営が間に入って解決をサポートしてくれますが、運営による解決ができないまま取引が進んでしまうこともあります。
出品者が丁寧に対応していても、購入者のモラルやマナーの悪さにより意図せずトラブルに巻き込まれるリスクがあるのは認識しておきましょう。
お酒を売るときのポイントと注意点
お酒を売るときは、できるだけ高く売りたいと考えるものでしょう。
ここでは、お酒を高値で売るためのポイントと注意点を解説します。
外箱や鑑定書があると高く売れやすい
お酒は、購入時の付属品がすべてそろっていると高額買取につながりやすくなります。
お酒の付属品とは、以下のようなものが挙げられます。
- お酒が入っていた外箱
- お酒の説明書
- 鑑定書(ギャランティーカード)
- 替え栓
お酒はコレクションとしての需要もあり、 コレクターの方は付属品まできれいにそろっている商品を好む傾向があるからです。
また、リサイクルショップなどで買取してもらう場合は、基本的に未開封のお酒のみ買取対象となります。箱がそろっている場合も、新品・未開封の状態で査定を受けるようにしてください。
箱がない場合は、ボトルが未開封であるか確認しましょう。もし、開封してしまっているなら、基本的には査定を受けられません。
特にブランデーやウイスキーなどは売れやすい
ひとえにお酒といってもさまざまな種類があり、高額買取につながりやすいお酒と、新品未開封であっても高額買取が期待できないものが存在します。
高額買取が期待できるお酒は以下の4種類です。
- ブランデー
- ウイスキー
- ワイン
- 日本酒
では、実際にどのような価格で買取が行われたのか見ていきましょう。
【ブランデー:Hennessy/ヘネシー XO 700ml 買取価格10,000円】
ブランデーは果実を原料とする蒸留酒の総称です。アルコール度数が高く劣化しにくいので、「自宅で長期間置きっぱなしになっていた」という場合でも売却できる可能性が高いでしょう。ブランデーのなかでもフランスのコニャック地方で作られているブランデーは一つのブランドとなっており、とくに「コニャックの王様」とも称されるヘネシーは中古市場でも人気があります。そのため、Hennessy/ヘネシー XO 700ml(未開栓)は10,000円で買取が成立しています。
URL:【アシスト】Hennessy/ヘネシー XO 700ml ブランデー 出張買取
【ワイン:シャトー ムートン ロートシルト chateau mouton Roths child 1993年 買取価格22,000円】
ワインは、銘柄や年代によって、高額買取が期待できるお酒です。たとえば、シャトー・ムートン・ロートシルトというワインは、フランスきっての銘醸地ボルドーの中でもトップクラスに位置づけされるシャトーに該当し、多くのワイン愛好家を魅了する高級ワインの代名詞ともいえる存在です。シャトー・ムートン・ロートシルトのワインは、毎年有名な画家がラベルを描くことで有名であり、1993年のものは2種類のラベルの種類があるため、コレクターの間で人気があります。
URL:【アシスト】シャトー ムートン ロートシルト chateau mouton Roths child 1993年ワイン 出張買取
ボトルやコルクに大きな傷があるものはNG
高額買取が期待できるお酒であっても、再販できないお酒は買取対象外となります。
たとえば、ボトルやコルクに大きな傷があるものは買取不可になる可能性が高いといえます。たとえ未開封であっても大きな傷があると、中身が劣化していたり、液漏れしたりする可能性が高く、再販が見込めないので買取してもらえません。
また、買取のときはお酒が本物かどうか判断するために、ラベルを念入りに確認されます。
そのため、銘柄がわからないほどラベルが汚れていたり、傷ついていたりすると、本物かどうかの確認ができないことに加え、盗品である可能性も考えられるため、リスクが高いと判断されて買取を断られることがあります。
中身が劣化や変色しているものはNG
アルコール度数が高いお酒は、菌が繁殖しにくいため賞味期限が記載されていないものが多いのですが、保存状態が悪ければ劣化が進んでしまいます。
たとえば、ウイスキーとブランデーなどに使用されているコルクは、長時間放置すると乾燥し、ボロボロになって崩れてボトルの中に混入してしまいます。さらに、コルクが劣化すると外の空気に触れるようになり、お酒自体の劣化が進む原因となります。
また、未開栓にもかかわらず、中身が減っているお酒は経年劣化やアルコールの気化性によって蒸発したことによる「液面低下」が起こっていると考えられます。多少の液面低下は問題ないケースが多いですが、状態によってはお酒自体の価値が低いと判断されて買取不可になることがあります。
このように、保存に適した温度・環境でなければ、長期保存が可能なお酒であっても劣化してしまいます。長期保存を前提とする場合は保存方法を調べて保管する、売る予定のお酒は劣化が進む前に査定を受けるようにしましょう。
お酒はクーリングオフの対象ではないので注意
クーリングオフ制度は、契約の申し込みや契約の締結をした場合でも契約を再考でき、一定期間内なら無条件で契約を解除できる制度です。品物を購入する場合に適用できる制度というイメージが強いですが、「買取」にも適用できます。
買取におけるクーリングオフ制度とは、消費者が査定を受けて「売っている」状態になるため、「買い戻し」ができる制度となります。そのため、業者に品物を売った場合でも、売却から8日間以内であれば無条件に買い戻せます。(店舗買取と宅配買取は対象外)
ただし、クーリングオフ制度ではお酒は対象外となるため、売ってから後悔しても買い戻しができません。「せっかく査定してもらったのに断るのが申し訳ない」という気持ちで、納得していない査定額で売却するのはやめましょう。
飲まないお酒の買取はアシストがおすすめ!
「自宅に飲まないお酒がある」という方は、「アシスト」に買取を依頼するのがおすすめです。
「ごみ」として処分するのも選択肢の一つですが、 お酒の種類や状態によっては高額買取につながる可能性があります。買い取ってもらえれば、手元にお金が入って手放せるのでお得に処分できます。
アシストでは、家具・家電をはじめとするさまざまな不用品の買取を実施しており、お酒の買取も実施しています。
引っ越しやリフォームなどで不用品がたくさん出たという方は、アシストにまとめて査定をしてもらうと便利です。
24時間Web査定を受けられるうえに、「出張買取」「店頭買取」「宅配買取」の3つの方法から買取方法を選べます。 実際に高額買取が実現した例も多くあるので、一度アシストの査定を受けてみるのがおすすめです。
まとめ
今回は、お酒を売る方法や売却方法ごとのメリット・デメリット、お酒を売るときのポイントや注意点などを解説しました。
最後に今回の記事をおさらいしておきましょう。
- お酒を売る方法は主に3つ
-
- リサイクルショップに売る
- お酒の買取専門店に売る
- フリマアプリやネットオークションで売る
- お酒を売るときのポイントと注意点
-
- 外箱や鑑定書があると高く売れやすい
- 特にブランデーやワインは売れやすい
- ボトルやコルクに大きな傷があるものはNG
- 中身が劣化や変色しているものはNG
- お酒はクーリングオフの対象ではないので注意
お酒は種類や年代、状態によって高額買取が期待できるケースがあります。フリマアプリやネットオークションで売るのは出品者の負担が大きいため、トラブルを回避しつつ手間をかけずに売るなら、アシストなどの店頭買取を実施しているところが最適でしょう。
ぜひ今回の記事を参考に、自宅にあるお酒の最適な売り方を検討してみてください。