楽しい食事の場面で活躍するカセットコンロに欠かせないカセットボンベ。手軽に使えて便利な反面、使い終わったカセットボンベをどうすればよいか困ったことはありませんか?ガスが中に入っていて適切に処分しないと危険というイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
実際に火災や爆発の原因になることもあります。
当記事では安全なカセットボンベの処分方法について紹介していきます。
カセットボンベの正しい捨て方
使用済みのカセットボンベは各自治体で回収しています。
回収方法は自治体によって違いますので、必ず事前に確認を行ってください。またカセットボンベに中身が入っているときは、中身のガスを抜く必要があります。
それでは、カセットボンベの処分方法を見ていきましょう。
中身が入っているか確認を行う
カセットボンベの缶の中には、 液化石油ガス(ブタン・イソブタン・プロパンなど)が詰められていて、一定の圧力をかけると液体となる性質を持っています。なのでカセットボンベの中身が残っていると、缶を振ったときに「チャプチャプ」「サラサラ」という液体の音が聞こえます。
中身が残っている状態で捨てると収集車からの爆発・火災事故などにつながるため、カセットボンベに残っているガスは出し切ってから処分しましょう。
カセットボンベの4つの処分手順
- 屋外の風通しの良いところに移動する
- キャップを外し、ノズル部分を地面に押し付ける
- カセットボンベを振って、ガスが抜けたことを確認する
- 自治体の指示に従い、指定された日にゴミとして捨てる
上記の手順に従い、安全にカセットボンベに残っているガスを抜くようにしましょう。
細かい注意点は次の通りです。
①屋外の風通しの良いところに移動する
カセットボンベのガスを抜くときは風通しの良い屋外などに移動しましょう。
缶の中に液体ガスが多く残っている場合は、引火する危険性も考えられますので、周りに火の気がないことを確認してから作業するようにしましょう。
②キャップを外し、ノズル部分を地面に押し付ける
屋外などの風通しの良い場所に移動したらカセットボンベからキャップを取り外しましょう。
ノズル部分を下に向け、コンクリートなどの硬い地面に押し付けてください。ノズル先端部からガスが抜けていきます。
カセットボンベを作っているメーカーによっては、ガス抜きキャップが装着されていますので、キャップの上部にあるへこみ部分にノズル部分を押し当ててガスを抜くことができます。
③カセットボンベを振って、ガスが抜けたことを確認する
カセットボンベの液体ガスが抜けているか確認をする方法は簡単です。
もう一度カセットボンベを振ってみてください。 缶の中から「チャプチャプ」「サラサラ」という液体の音が聞こえない場合は、ガス抜きが終わっています。
まだ缶の中から液体の音が聞こえるようならもう一度②の作業をしてガスを抜ききるようにしてください。
④自治体の指示に従い、指定された日にゴミとして捨てる
自治体によってカセットボンベを捨てるゴミの日は違います。
また現在では、カセットボンベに穴をあけずに処分するようにしている自治体も増えてきているようです。お住まいの地域の収集日・回収方法を必ず確認してください。
ガス抜きが完了したカセットボンベは他のゴミとは分別し、中身が確認できる透明の袋などに入れて指定日に出しましょう。
カセットボンベの捨て方で注意するポイント2選
カセットボンベの中身は液体ガスです。屋内でのガス抜きやガス抜きをしていない状態での穴あけは爆発や発火の危険性があります。
安全に処分するためにも、以下のポイントを守ってください。
中身が入った状態で穴を開けない
カセットボンベの中には、液化石油ガスが入っています。
中身が残っている状態で穴を開けると、ガスが噴出してしばらく止まらなくなったり、中身が目や口に入ったり、吸い込んでしまったりして非常に危険です。
カセットボンベに穴を開ける時には必ず液体ガスを抜いて、中身がないことを確認してから作業するようにしましょう。
必ず屋外の風通しの良いところで作業を行う
カセットボンベの中身が少なかったとしても、室内などの狭い場所や引火の危険性があるような場所では作業をしないでください。
ガスそのものは人体には無害な物質ですが、 多量に吸引すると酸欠により窒息する恐れがあります。
ほかにもガスが室内に充満し、引火・爆発の可能性もありますので、必ず風通しの良い屋外で作業しましょう。
期限切れのカセットボンベは使える?
カセットボンベの使用期限は製造から約7年とされています。
製造年月日から7年以内のカセットボンベは、目立った異常(錆や缶の変形、異臭など)がなければ使用可能です。しかし製造年月日から7年を超えたカセットボンベは、使用せずに処分してください。
処分が必要な理由としては、ガス漏れの危険があることが挙げられます。カセットボンベにはガス漏れ防止としてゴム製品が使われていますが、このゴムの部分は使用回数にかかわらず経年劣化します。ゴムの経年劣化によってガス漏れが発生し、使用時に炎が上がる危険性があります。期限が切れていないか、必ずボンベの缶底に書かれている数字で製造年月日を確認しましょう。
2013年10月以降に製造されたカセットボンベは、メーカーに関係なく表示方法は同じです。 例えば、2018年11月15日に製造されたカセットボンベは「20181115」と表記されています。
2013年10月より前に製造されたカセットボンベについてはメーカーのHPにて確認してください。
まとめ
使用済みのカセットボンベは自治体でごみとして回収しています。処分前に注意が必要なこととして、以下の点が挙げられます。
- カセットボンベの中身が入っている場合には、中身を抜く必要がある
- カセットボンベの使用期限は約7年
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