頻繁に使わないものの、家の中にはライターが置いてあるという方もいるのではないでしょうか。
一口にライターといっても大きく分けると2種類あります。
一つは使い捨てのタイプ 、もう一つは燃料を補充して繰り返し使うことのできるタイプです。
繰り返し使えるタイプは一般的に「オイルライター」などと呼ばれています。
本記事では、使い捨てライターの処分方法について紹介していきます。
中身ありでも大丈夫!簡単なライターの捨て方手順
使い捨てライターは自治体が回収するごみに出すことができます。自治体指定によって、捨て方にも違いがありますので事前に確認をしてごみに捨てるようにしましょう。
液体ガスなどを使い切らずにごみに出してしまうと、火災や爆発の危険があります。中身を空にしてから捨てるようにしましょう。
ライターの中身の液体を抜く
使い捨てライターの中身の液体はブタンガスという液化石油ガスです。ブタンガスはライターの内部圧から解放されると気化する性質です。 なのでライターから中身のガスを抜くには、操作レバーを押し下げた状態にしておくだけです。
液体ガスを抜く方法を説明します。
- 準備するもの:処分する使い捨てライター、ガムテーブ(セロハンテープでも代用できます)
- 中身の液体を抜く場所:屋外の火の気のない場所
- 中身の液体を抜く方法
1:処分する使い捨てライターの操作レバーを押し下げてガムテープなどで固定する
※火が出た場合は、吹き消してください。操作レバーを押し下げた状態にしておくと中身のガスが抜けていきます。
2:操作レバーを固定した状態で半日〜1日以上放置する
※中身の液体がなくなるまで放置しましょう。最後に再度操作レバーを押し下げて、火が出ないことを確認してください。
ライターを水に浸す
ライターは中身を使い切ってもガスが残っていることがあります。ガス抜きが終わったライターはライター内に残った微量のガスを取り除くためにも水に浸しましょう。
水にライターを浸すことで、発火や爆発事故の可能性を低くすることができます。
心配であれば分解する
使い捨てライターは、プラスチック部分と金属部分でできています。
多くの自治体では分解まではしなくてもごみに出すことができますが、心配ならばガスが溜まらないようにしておく方が良いでしょう。
一方で使い捨てライターは分解して、プラスチック部分と金属部分に分別してごみに出す自治体もありますので、ライターの分解方法を説明します。
- 準備するもの:ペンチ(先端が細いものが分解しやすい)、ハンマー
- 分解する場所:部品が飛び散っても大丈夫なところ
- 分解する方法
1.ペンチの先を金属部分の着火する穴に差し込む
2.金属部分を外す(この時に操作レバーが一緒に外れることもある)
3.取り外した金属部分のライター内部にある部品を取り出す
4.操作レバーに繋がっていたライター内に残った部分を外す(ペンチで取り出しにくいときはプラスチック部分をハンマーなどで壊す)
各自治体のルールで分別する
お住まいの地域のライターに関する分別ルールの確認方法がわからない方もいるのではないでしょうか。検索方法としては「お住まいの市区町村 ごみ分別」と入力すると分別方法がわかります。
ライターの分別ルールについて東京・神奈川・埼玉エリアの一部地域を例に見ていきましょう。
東京都の分別ルール
自治体名 | 排出日 | 出し方(注意点) |
---|---|---|
品川区 | 陶器・ガラス・金属ゴミの日 | ・できるだけガスは使い切る ・他のゴミと分けて別の袋で出す ・中身が残っている場合は「中身入り」と記載する |
港区 | 不燃ゴミの日 | ・ガスは使い切る ・他のゴミと分けて別の袋で出す ・「キケン」などと分かるように、ごみ袋に記載する |
東村山市 | 有害物の日(「びん・かん」と同じ日) | 透明(半透明)の袋に入れて出す |
府中市 | 危険ゴミの日 | ・カゴなどの容器に入れるか、透明(半透明)の袋に入れて出す ・使い切れない場合は、「中身有り」と記載する |
八王子市 | 有害ゴミの日 | ・ガスは使い切る ・透明(半透明)の袋に入れて出す |
東京都内では「不燃ゴミ」や「有害ゴミ」などの日が、ライターを出すことができるゴミの日となっています。
ライターのガスは抜き切って袋に入れてごみに出すか、ガスが使い切れない場合は「中身あり」と明記するルールとなっていました。
※一部自治体では、「中身が残っている場合は清掃事務所などに要相談」の場合もあるようです。
神奈川県の分別ルール
自治体名 | 排出日 | 出し方(注意点) |
---|---|---|
横浜市 | 燃やすごみ | ・ガスは使い切る ・中身がはっきりと確認できる透明(半透明)の袋に入れてだす |
川崎市 | 普通ごみ | ガスは使い切る |
横須賀市 | 不燃ゴミ | ・ガスは使い切る ・透明の袋に入れ他のゴミと分けて出す |
小田原市 | 「スプレー缶など」の日 | ・ガスは使い切る ・透明(半透明)の袋に入れて出す ※燃やせないゴミの日に出すのは厳禁 |
神奈川県では、同じ県内でも分別方法が違うので注意が必要です。
共通しているのはライターのガスは使い切ることとのようです。また袋に入れて他のごみと分けて出すことも多いようです。
埼玉県の分別ルール
自治体名 | 排出日 | 出し方(注意点) |
---|---|---|
さいたま市 | 有害危険ゴミ | ・ガスは使い切る ・種類ごとに透明袋に入れる ・使い切れない場合は、「中身有り」と記載する |
秩父市 | ・不燃ゴミ ・資源ごみ(カン・ビン) |
・ガスは使い切る ・種類ごとに袋で出す |
川越市 | 可燃ゴミ | ガスは使い切る |
深谷市 | 有害ゴミ | ・ガスは使い切る ・透明の袋に入れて出す |
埼玉県も、同じ県内でも分別方法が違うので注意が必要です。
「有害ゴミ」や「可燃ゴミ」などの日に、ライターを出すことができます。
共通していることはガスを使い切ることのようです。
捨てる際のNG行為2選
使い捨てライターは捨て方を間違えると、思いがけない事故を招いてしまいます。例えば、ごみ置き場を含む周辺の家屋などの火災やゴミ収集車内での使い捨てライターからの引火、爆発といった事故が報告されています。
事故を起こさないためにも、使い捨てライターを捨てる時の注意点を把握しておきましょう。
ガス抜きをせずに分解する
少し面倒に感じるかもしれませんが、ガス抜きは必ず行った上で分解してください。
使い捨てライターのプラスチックの部分をハンマーなどで壊すと楽なのではと感じるかもしれませんが、引火や爆発の危険があります。破壊行為はしないようにしましょう。
- 操作レバーの故障でガス抜きができない場合
-
- 濡れたタオルで使い捨てライターをガスや破片が飛び散らないように包む
- ハンマーでプラスチック部分をたたき壊す
※使い終わったタオルは処分してください
上記の方法で安全にガスを抜くようにしてください。
換気を怠る
部屋の中でガスを抜くことはしないでください。ガスが部屋に充満し火災の恐れがあります。
※室内で作業する場合は必ず換気をしながら作業してください。
使いきれないライターの有効活用4選
使い捨てライターにまだ液体ガスが残っているのにごみに出すことはもったいないと考える方もいるのではないでしょうか。
処分するのではなく有効活用する方法がありますので紹介していきます。
ガスバーナーとして活用する
使い捨てライターを燃料とする着火器具「ポケトーチ」を知っていますか。
使い捨てライターをホルダーにセットしてヘッド(本体上部)をはめ込むだけで、高火力で耐風性のあるミニトーチ(ガスバーナー)として使えます。
使い捨てライターの炎温度は約800度ですが「ポケトーチ」にセットして使用すると炎温度は1300度の強力バーナーになります。
燃焼効率が良い「ポケトーチ」にセットすると使い捨てライターの使用時間が60%も向上します。
「ポケトーチ」は使い捨てライターを燃料としているので繰り返し使えます。価格は1,000~1,800円程度。使用時間が伸び高火力になる「ポケトーチ」を一度試してみてはいかがでしょうか。
食材を炙る用にとっておく
食材によっては炙ることで味の変化が楽しめるものもありますよね。お菓子などちょっと炙って楽しみたい時に手軽に使うことができます。
炙りすぎると食材に火が移ってしまうこともありますので注意して使用してください。
他の人に譲る
使い捨てライターは頻繁に使用している人もいるので、周りに聞いて譲ることもできます。
中身の液体ガスが残っていて使用できるものならば、喫煙者などに声をかけると良いでしょう。
使い捨てライターは郵送することができません。 手渡しするしか方法はないので注意してください。
リサイクルショップに処分してもらう
使い捨てライターは100円ショップなどでも手に入るためリサイクルショップでは一部のライターを除いては買取価格が付かないことが多いようです。
ガス注入式ライターやジッポライターなどの”繰り返し使えるタイプ”のライターはブランドやモデルにもよりますがリサイクルショップでの買取をしています。 実用というよりコレクションとしての価値が高いようで、モデルによって買取価格に差があります。
詳しくは「ライターの買取実績」をご覧ください。
リサイクルショップを利用する場合はライターを含め様々な不用品をまとめて査定してもらうことをおすすめします。
まとめ
ライター処分方法をみてきました。使い捨てライターをごみとして処分する場合は、必ず液体ガスを抜いて自治体の分別方法を確認してから捨てるようにしましょう。
活用方法としては、「ポケトーチ」を使用してバーナーとして活用したり、リサイクルショップで査定してもらう方法などがありました。
繰り返し使えるタイプ”のライターの場合はリサイクルショップで査定してもらうことをおすすめします。
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