今回、アウトドアブランドで知られるMSR(エムエスアール)の人気テント「MUTHA HUBBA(マサハバ)」を設営しました!
MSRについて
1969年、アメリカのシアトルで創業。
創業者であるペンバシー氏は、もともと登山家であり創業当初から登山用品の安全性の向上に強い思いを抱いていました。現在では、登山用品に限らずアウトドア用品全般を取り扱っており、安全性と機能性を重視した製品を数多く生産しています。そんなテントはMSRの主力商品。
極限の地へチャレンジする冒険家、登山家などの層にも愛用されており、他メーカーが扱う同じ種類のテントでも高い強度と耐久力を備えている点が特徴です!
使用する前の「MSR」というブランドに対するイメージ
アウトドア用品として知名度があり人気が高い「コールマン」や「スノーピーク」といったブランドに比べて、恥ずかしながらあまり馴染みがなく、使用したことも一度もありませんでした!
オートキャンプ場などで使うには逆にもったいない気がしてならないテントです。
実際、今回設営したテントはお客様からお売りいただいた商品ですが、プロの登山家の方が使用されていたものです!
【テント設営開始】MSRマザハバ体験スタート!
今回、比較材料として5年くらい前に購入した私物のキャプテンスタッグ(2人用テント)も一緒に張ってみました。(定価1万円未満の商品です。)
まずは私物のキャプテンスタッグのテントを張り始める。
実際に使用していたので大体の張り方はわかっているつもりでしたが、テントの骨組みとなるポールの中を通っているゴムが経年劣化のせいで伸びきっており、普通なら20分もあれば設営できるところ30分ほど要しました。
話がそれますが、テントを売却する際、骨組みであるポールが必ず付属しているはずですが、その筒の中にはゴム紐が通っています。使用頻度や保管期間が長い品物の場合は、軽く引っ張ってみて確認したほうが良いかもしれません。
続いて、いよいよMSR、マザハバの設営です。
初めて袋からパーツを取り出しましたが、真っ先に驚いたのはメインポールとサブポールの軽さ。そして、ポールとポールを連結する時にがっちりとハマる感触。我がキャプテンスタッグのそれとは比べものになりませんでした(ポール自体の材質、太さに違いがあります)
まずは3本のポールをそれぞれ連結させ、メインポールをグロメットと呼ばれる穴に差し込んでいきます。ポールが地面に着地する部分を比較しても、そのテントの安定性がうかがえます。(下記画像)
キャプテンスタッグ
マザハバ
グロメットに差し込むと、連結していた一本のポールがしなやかに曲線を描いて起き上がり、あっという間にテントの形になりました。(ここまで15分弱)
マザハバは、ポールが合計3本ありますがメインポールには下記画像のような分岐ジョイントが2か所あり、そのジョイントから左右2本ずつポールが分かれて地面へと着地します。そして前後に一本ずつサブポールが通ります。
メインポールの曲線を描いた天井部分が母屋の役割を果たして、抜群の安定感とテント内の空間をより広げているのが分かります。
アルミ製の小さなペグが付属してましたが、マサハバのテント設営ではもはやレインフライ(最後にかぶせる外側のカバー)の隅をぴんと張って補強するための物であって、今回のような平らな芝生の場所では、別にペグを使かわなくても全く問題がありませんでした。
この安定感の背景には、画像にもあるグロメットと呼ばれる穴とポール先端がしっかり連結するように作られています。
一方、キャプテンスタッグはペグを四隅にしっかり打ち込まないと安定せず、グロメットと呼ぶほどの専用の穴もない。
丸いリングの内側でペグを打つといった簡易的な作りです。それこそ強風がきたら倒れてしまいそうです。
マザハバの設営時間は、フライと呼ばれる外側のカバーをかぶせて、しっかりペグも打ち込んで完成するのに合計で30分弱ほどでした。
キャプテンスタッグは一部ゴムのゆるみがあったせいか、マザハバのテントの方がある意味スムーズだった気がします。笑
自分が想像していた以上に設営がしやすく、説明書もない状態でも意外とあっさりと作業が進められました。
MSRマザハバ3人用テントを使用した感想とまとめ
・ペグなどを一切使わなくても強風にも動じないほど安定感があった。
・3本のポールにより、天井が高くその面積も広いので中にいても圧迫感がない。特に今回比較材料として使ったキャプテンスタッグの2人用テントに比べるとその差は歴然としていた。
・使う前までは極地でも使用できるハイブランドのイメージがあったが、一般キャンパーという立場から初めて実際に設営してみると構造も割とシンプルで簡単だった。
・MSRが販売している主なテント(マザハバに限らず)は、ファミリー向けというよりは本格的な登山などで使用する層に向けて販売している傾向がある。
今回設営した芝生の広場や一般キャンパー向けのオートキャンプ場などで使用するには個人的には「もったいない」製品ではないかと思いました。これだけコンパクトで軽量、設営のしやすさ、安定感が備わっているテントならば、逆に簡単にテントが張れないような極地や気温が低い高山などの場所の方が本領発揮するのではないかと思います。今度、機会があれば使ってみます 笑
アウトドア用品は、テントだけでなく適合適所で最も効果を発揮する物を選択して使用することが大事なのだと、最近わかるようになってきました!笑